『三四郎』な人生論
虞美人草
https://sanshirou.seesaa.net/article/486709341.html
『虞美人草』（1908年）の登場人物や人間関係は『三四郎』（1909年）と共通点が多く見られます。
『三四郎』を読んだら次は『虞美人草』を続編というつもりで読むのも一興かと。
登場人物の世代は『虞美人草』の方が上なのですが、作品としては先に描かれています。
『虞美人草』の登場人物が若い世代に転生してもう一度人生をやり直しているという感じでしょうか。
……ということで、『三四郎』に登場するキャラの『虞美人草』における前世を霊視してみました。
【小野清三 → 小川三四郎】
迷う人・小野さんはまたまた迷う運命にあり、再び藤尾と小夜子さんとの間で煩悶するのでした。
今生で彼の学業は成就し、金時計と学位をもらうことはできるのでしょうか。なお、イニシャルは共にOSです。
【甲野藤尾 → 里見美禰子】
無理無茶の報いで憤死に追い込まれた藤尾さんは反省し、性格的にかなりおしとやかに洗練されたのです。
そして前世で因縁のあった小野さんや義兄を散々翻弄した挙げ句、さっさと実業家と結婚して去って行くのでした。
【甲野欽吾 → 野々宮宗八】
似たところもあるが故に義妹といがみ合った甲野さんは何と今生では美禰子さんに翻弄されることになります。
学問の道では理系に転身して驀進中！目指せ理学博士！目指せ世界を！
【宗近一 → 佐々木与次郎】
外交交渉が得意な宗近さんは今回も色々と暗躍して活躍。話を動かしていきます。
人と人を結びつけることも得意ですよ。
【井上小夜子 → 三輪田のお光さん】
今生もまた許嫁の浮気を気にする羽目に。待つ身は辛い。
三輪田のお光さんは色が黒いだとか出っ歯だとか描かれていますが、小夜子さんの転生だからきれいなはずですよ。
【宗近の父 → 広田先生】
与次郎との腐れ縁も当然のこと、前世は似た者親子だった。今生もまた若者達に背中で教えています。
【宗近糸子 → 野々宮よし子】
前世愛し合った人とは今生は兄妹関係に。そして今生では藤尾さんと仲直りできて良かったですね。
【謎の女 → 三四郎の母親】
前世では息子にしたいと思っていた人と実の親子関係に。今生では良き親子関係を生き直して下さい。
【井上孤堂 → ？】
今生も小夜子の父親（よし子の父）？もしくは文科の有力教授連？意外なところで藤尾の兄だったりして（里見恭助）？もっと意外なところで三四郎が上京中の電車の中で会った薬缶頭の爺さん？あなたはどこに転生したのですかー？
【浅井君 → 美禰子と結婚する男】
セリフはないながらもちゃっかりといい役どころを獲得。多分前々世は多々良三平君だったと思われます。
[wikipedia:虞美人草]
[wikipedia:虞美人草 (映画)]
[wikipedia:三四郎]
徒然感想日記
「"虞美人草"殺人事件 漱石 百年の恋物語」
https://aria.at.webry.info/201106/article_17.html
札幌日記
NHKハイビジョン～虞美人草殺人事件
https://ameblo.jp/sapporonikki/entry-11187588254.html
“虞美人草”殺人事件 https://togetter.com/li/144952
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