徳島県の小学校の先生が6年生の生徒達とテントウムシの研究を1年間行った記録。
卵が孵化して幼虫になり蛹から成虫までの観察、その他食事や背中の模様などの研究成果が描かれています。
あんな小さなテントウムシにも色々な背景があるんですね。
古出先生はその後も一人で10年間テントウムシの研究を続けられたそうです。
私が小学生の頃買ってもらった学研小学生文庫高学年向き第2集の『ホタルの歌』にカップリングして収録されていました。『ホタルの歌』は学研〈動物の記録〉シリーズの第1巻で、『テントウムシの誕生』は同シリーズ第3巻からの再録。
学研小学生文庫は他にもシャーロックホームズやドリトル先生やヴェルヌの『月世界旅行』などが収録されていて、そういった超メジャーなタイトルに比べて本巻はいかにも地味でつまらなそうだと子ども心に感じていました。まあ買った当時に一度読んで、意外と面白かったのうと満足したのですがそのまま忘れていました。
50を越えた今、トランクルームの整理のため必要に駆られて読み返すしたところ、非常に面白かった。感動した!タイトルは地味でも本質的な知的好奇心を満足させるキラリと光るものがあります。
『ホタルの歌』もそうですが、当時は小学校の先生が生徒と一緒に生き物を観察した本が色々と出ていたようです。良い時代だったんですね。
私も子どもの頃は自然観察の本なんか全く興味がなくて読んだことなかったのですが、今頃になって当時の無関心を残念に思います。今からでも学研動物の記録シリーズはじめ、自然観察の本を色々と読んでみたい気がします。
ところで、『ホタルの歌』の原田一美先生も『テントウムシの誕生』の古出俊子先生も徳島県の先生なんですが、交流があったのでしょうか。どちらの本にも四国の科学発表コンクールで優勝したという話が出てくるのですが、ホタルとテントウムシの研究の強豪校同士が優勝争いしていたのでしょうか。
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“ホタルの里・美郷に「聖地巡礼」に行こう!!【ホタルの歌】原田一美”
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イノシシ猟と少年の成長を描く【木の国少年記】鈴木しんご
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↑この本も地味やけど良かった。
伊丹市昆虫館「だっぴ ひと皮むけましてん」
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