『813』については7年ほど前、完訳版で読んだことあります。
偕成社の児童書でしたが、完訳版をうたったルパン全集でした。
上下2巻に渡る長編で、字は細かいし分厚いしで、かなり読むのに苦労した記憶があります。
それだけ苦労して読んだのに意外な真犯人だけは覚えていたのですが、その他のことはまるっきり忘れてしまいました。
その難解な『813』を児童書にまとめるとは、なかなかの蛮勇です。
「この本では、児童向けに、一部登場人物の設定やエピソードを変更してあります」
という断り書きがあります。
しかし完訳版の内容をほとんど忘れてしまったので、どの辺に変更があったのか分かりません。
本書の内容で十分面白かったのでこれでいいんと違いますか?
(私は以前アルセーヌ・ルパンシリーズの完訳版を読むのに大変苦労した経験があるので、もはや完訳版はあきらめて児童書版やマンガ版で楽しむことにしました)
本書ですごいのは、ハーロック・ショームズが登場することです。
しかし本作品でのショームズはひどいやられ役で、権威失墜も甚だしい。
ルパンや古城の管理人の孫娘・イジルダが解いた暗号の謎を数日かけても解くことができずに退散します。ということは何かい、ショームズは少女イジルダにすら負けたんかい!?
本物のホームズなら絶対にこんな失敗はしないはずです。これはルブランの勇み足ではないでしょうか。
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813の謎 ルパン対オカルト魔人
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怪盗アルセーヌ・ルパン (10歳までに読みたい世界名作)
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