ヒゲオヤジ、ケン一、ロックと主役級のスターが共演しています。
当時の手塚キャラオールスターキャストといった風情で、悪役としてはランプにハムエッグにレッド公などが登場。色々な立場の人々がそれぞれの立ち位置で考え・行動し・事件に巻き込まれていきます。手塚治虫はこれだけの世界観を構築し描かれていたのです。まさに神の立場であります。
本作品は群像劇だとか群衆劇だとか言われています。こういった群像劇で色々なキャラの立場になって考えるのは現実社会での対人関係にも役に立つのではないでしょうか。
緊張感あふれるストーリーですが、ヒゲオヤジさんの近所の方々が登場するシーンはリラックスして読めます。この面々、ムッシュー・アンペア氏がいますが、他の方々は他の手塚作品であまり見かけません。なかなかいいキャラ達なんですが、この作品だけの登場なんでしょうか。
私が読んだのは手塚治虫漫画全集版です。
この全集には手塚治虫による「あとがき」があります。
いつもは素っ気ないのに手塚先生は本作品には思い入れがあるようで、熱を入れて4ページに渡ってノリノリで色々思い出を語ってくれています。
本当は千ページくらい書いたのにそれだけ長いと本にできないと言われて300ページほどに絞ったそうです。先に触れたヒゲオヤジの長屋連中のくだりは4倍ほどあったそうです。
ぜひ完全版『来るべき世界』を拝読したいところですが、それらの原稿は人にあげたり焼いたりして紛失したそうです。勿体ない!
●ブクログ
https://booklog.jp/item/1/4061086456
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●読書メーター
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https://bookmeter.com/books/8249100
https://bookmeter.com/books/8948580
[wikipedia:来るべき世界 (漫画)]
[wikipedia:来るべき世界]
手塚治虫公式サイトより
https://tezukaosamu.net/jp/manga/99.html
https://tezukaosamu.net/jp/war/entry/60.html
手塚治虫【太平洋Xポイント】【世界を滅ぼす男】
https://diletanto.hateblo.jp/entry/2023/12/07/204252
手塚治虫【地球の悪魔(地球1954)】【大洪水時代】
https://diletanto.hateblo.jp/entry/2023/10/29/204117
マンガ映画と吉川英治【フィルムは生きている】手塚治虫
https://diletanto.hateblo.jp/entry/2023/10/23/072601
手塚治虫【新選組】(ネタバレ注意!)
https://sfklubo.blog.jp/archives/21860861.html
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