手塚治虫は『鉄腕アトム』のような未来を舞台とした作品も描きますが、『新選組』のように日本の時代劇も描きます。かと思うと本作品のような西部劇も描いているのです。
【レモン・キッド】(1953年)
子ども時代にメロン・キッドに弟子入りしたレモン・キッドの成長とメロン・キッドとの再会を描く。
メロン・キッドのジャック・ベッドに対する復讐の物語でもあります。
冒頭のシーンから過去の回想シーンになり再び冒頭のシーンに戻って来る構成が凝っています。
あとがきで手塚先生が書かれていますが、体力の限界及び時間切れのためにとった窮余の策だそうです。
「出たとこ勝負で何とか収めてしまうのがぼくの芸当」と書かれています。神がかっています。
私は中学1年生の頃『サボテン君』(1953年~1954年)を読んだのですが、レモン・キッドがライバルとして登場します。
そのレモン・キッドが主人公として活躍する作品なんですね。手塚治虫の作品世界は広く深い。
【黒い峡谷】(1954年)
アメリカの東西交通が不便だった時代の話。東西交通促進のために山越えの勇士を募って開拓団が出発する。
そのメンバーは主人公のチャニイ・チャック始め東西交通促進会委員のランブル(ムッシュー・アンペア)、ランプ、お尋ね者のワイルド・ハンドに三人の悪人(コンドル、ハイエナ、ピューマ)などと不穏な雰囲気。
開拓団には試練が次々と訪れ、一人また一人と脱落していく……。
これはまたドラマチックなシチュエーションと展開です。映画を見ているようで面白くならないわけがない。
登場する人物全てに見せ場があるといっていいほど、全員が活躍しています。
ヒロインのマルチーヌとその父親もよく着いて行きました。
三人の悪人を演じているのはレッド公とヘック・ベンとあと一人。あと一人はあまり悪人のように見えません。しかし見かけによらず本当の悪人でした。この方は手塚キャラシステムで時々見かけるようですが、正式名は何なのでしょうか。『I.L』に登場する伊万里大作さんに似ているような気がします。そして実在の加藤茶さんにも似ているような気もします。
ヘック・ベンも単なるナンバーツーの脇役ではなく、かなりの活躍をしていました。
ランプは珍しくいい人なのかと思えば……?
一方、三悪のボスだったコンドル(レッド公)は最後にいい見せ場がありました。
そしてランブル(アンペア)氏は立派な殉職で、最後のコマで感動的な語りかけシーンが描かれています。
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【メトロポリス】手塚治虫
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失われた原版が読みたい 手塚治虫【来るべき世界】
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手塚治虫【太平洋Xポイント】【世界を滅ぼす男】
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手塚治虫【地球の悪魔(地球1954)】【大洪水時代】
https://diletanto.hateblo.jp/entry/2023/10/29/204117
手塚治虫【新選組】(ネタバレ注意!)
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