OLDIES 三丁目のブログ

森羅万象・魑魅魍魎を楽しみ・考える不定期連載ウェブログです。本日ものんびり開店休業中。

【日東の冒険王】山田長政の秘宝を巡ってシャムのカルト教団との争奪戦!!

【あらすじ】
 山田長政が残した秘宝を調査していた立花学士はシャムの奥地を研究旅行中に消息を絶ち、その後を追った夫人も同じく行方不明になったのであった。
 その十数年後、今度は立花学士の娘・瑠璃子がシャムの不気味な謎の宗教徒に誘拐された!
 瑠璃子を追って東郷博士とその甥・剛やカンカン虫の三吉がシャムに向かう!!

 かつてシャム王国で活躍した山田長政という人がいたのですね。
 私の日本史の知識は学研・物語日本史によるところが大きいのですが、それには載っていなかったので山田長政はほとんど知りませんでした。
  
       

 本作品には卍のマークを着けた白装束のダブラ副首領や大僧官や猿男、鉄仮面や覆面婦人などキャラの立った人々が次々に登場し、事件また事件の連続で飽きさせません。しかも短い章立てごとにまとまっていて、隙間時間に少しづつ読み進めることができます。

 それで、色々あったけど結局主要人物に死者は出ず、和解して大団円となります。
 山田長政の秘宝は日本とシャムの友好のために使うということになりました。
 本作品執筆当時(1937年)の大東亜共栄圏という国策に沿った結末なのでしょうか。

 ところで、タイトルの「日東の冒険王」とは一体誰のことでしょうか?
 やはり一番活躍した東郷剛青年でしょうか?まさか東郷老博士やカンカン虫の三吉じゃないでしょう。
 意外なところで山田長政のことだったりして。

 ところで、
「グリコは飴玉と、どりこのは滋養飲料か」
という三吉のセリフがあります。
 この「どりこの」、大日本雄弁会講談社から発売されていたようです。そして本作品も講談社からの発行(1937年)。 
 当時講談社は「どりこの」をかなり力を入れて宣伝していたようですが、その片鱗がこのセリフに伺えます。

  

  
   

国書刊行会の熱血少年文学館(1985年)レーベルより。
1988年3月に丸正百貨店で開催されたバーゲンブックセールにて入手


ブクログ
  https://booklog.jp/item/1/B000J6X8E0
読書メーター
  https://bookmeter.com/books/1227636
  https://bookmeter.com/books/8135625


[wikipedia:南洋一郎]

[wikipedia:山田長政]

[wikipedia:どりこの]

あきる野市デジタルアーカイブ 南洋一郎
  https://archives.library.akiruno.tokyo.jp/about/yukari/minami/


『クオレ』に「焼きりんご」の話はあったのか?
  https://diletanto.hateblo.jp/entry/20131018/p1
南洋一郎編著の『十五少年漂流記』(ポプラ社
  https://diletanto.hateblo.jp/entry/2022/08/02/202527
熱い!熱血小説集【少年小説傑作選】
  https://diletanto.hateblo.jp/entry/2023/08/05/200243
菊池寛の『奇巌城』 日本映画版『ルパンの奇巌城』も見てみたい
  https://diletanto.hateblo.jp/entry/2025/01/23/055121

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