『よむよむ語る』の読書会で本作が語られていたので読んでみました。
その読書会ではコロボックルが死やお看取り様と関係しているなどと語られていました。
それは死を身近に感じているご老人でないと思いつかない発想で、若い頃には到底考えられない発想ではないかと思いました。
果たしてコロボックルは死と関係しているように感じるか確認するために読んでみました。
私も年齢以上に死を切実に感じて来た方だと思うし、2025年7月5日の大災害も本気で信じているタイプの人間なのですが、さすがにコロボックルに死の影を感じることができませんでした。私の場合、自然の精のようなものを感じました。これが一般的で月並みな考えではないでしょうか。やはり小説にするには異常でとっぴな発想が必要だと思います。
語り手の主人公が子どもの頃に始まり、戦争時代を挟んで戦後に電気会社で働き始めた頃がメインになるという、非常に長いスパンの物語でした。
子ども向きの物語は読者対象の子どもが身近に感じられるために、子どもが主人公となるパターンが多いように思います。
ところが本作はメインとなる時代は社会人として働き始めた時代です。そこがまず異色に感じました。
本作品は戦争の時代が挟まれています。主人公の少年時代は戦争時代と重なっています。
丁度壷井栄の『二十四の瞳』と重なった時代です。『二十四の瞳』で登場する子ども達は戦争に取られて戦死したり盲目になったり、女の子も風俗で働いて行方不明になる子もいて、悲惨な経験をしています。
ところが本作品では戦争時代に関してはサラリと書き流されています。
また、小人の物語というと、小人たちと冒険するエピソードがメインとなっているのかと思いました。実際、本作を原作とするアニメ『冒険コロボックル』はそんな話でした。
しかし本作では、小人たちが住む山に道路が通ることになってそれに反対するという、生々しい問題がメインとなっていました。
子ども向けファンタジー小説というくくりから少し離れたように思える本作がその後長年に渡って読まれ続けシリーズ化したのだからすごいことです。
それにしても主人公の語り手「ぼく」は、コロボックルの住む山を守るために山を買い取ろうと決意します。すごく計画的で野心的だと思います。私ではそういう発想は出ないだろうと思います。こういう発想ができる人が成功者や作家になれるのでしょう。
しかし、車のネーミングの公募の大賞賞金で山を買えるとは、当時のお金の価値はどうだったのでしょうか?
成功哲学や自己啓発にかぶれた私から見れば、コロボックルは「感受性」「潜在意識」の象徴でしょうか?
誰もが持っている感受性・潜在意識をうまく活用すれば成功できるしお金持ちにもなれるしソウルメイトとも出会えるし公募で大賞を取ることもできるし作家にもなることができる!ということ。
私は感受性も潜在意識もうまく使えずに鳴かず飛ばずです。理屈ばかりで実態が伴わなくてすみません。
本作品が原作というアニメ『冒険コロボックル』は私が子どもの頃にテレビ和歌山で再放送されていて、「懐かしい」と思って見ていました。その前は本放送で見たのか、夕方に再放送で見ていたのか分かりません。
このアニメ版は子ども向けアニメの一般的なパターンに沿っていて、一話完結の冒険物語となっていました。
エンディングの歌の時、アニメなのに実写で自然の風景が挿入されるのが印象的でした。あの景色は今でも存在するのでしょうか?
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