【網膜脈視症】
××大学の精神病学の大心地教授は付属精神病院で診察をしていた。
その日、小学二年生の男児・松村真一君の症例が興味深いということで一番弟子の岡村医学士に精神分析による治療を任せるが……?
精神分析はミステリーなんですね。
ウィキペディアには以下の記述があります(すごい!)
「紀田順一郎は、現代の視点からすれば、精神分析と推理小説との融合はよくあるものだが、発表当時は斬新な実験であった。江戸川乱歩や甲賀三郎が同様の作品を試みていたところから、専門家として挑戦したとも見られるが、作品発表の6年前に日本で公開された、フロイトの精神分析の初めての映画である『心の不思議』の影響があるのではないか、という意見を述べている。この映画では後年、ヒッチコックが『白い恐怖』で試みた夢の視覚化が大胆に取り入れられている。テーマが夫婦間の事柄であり、子供が関係し、解決役として精神分析医が登場する点などが共通している」
【青色鞏膜】
メンデルの遺伝の法則を取り入れたミステリー。
描かれている物語はなかなか文学的な物悲しい出来事。
映画やドラマになりそう。
本作品にも鮫島医学博士という探偵役が登場します。
【文学少女】
文学に執念を燃やしたある文学少女の一生。
家庭環境による制約や社会的制約にも負けず文学に励んだ人生。
非常に文学的な人生であるし、文学的な作品であります。
平塚らいてうや青踏など、実在の歴史事項も登場します。ついでに大心地先生も登場します。
ウィキペディアには、江戸川乱歩がこの作品に感銘を受けたと記述があります。
非常にリアルであり得そうな話なのですが、この主人公ミヤさんにはモデルがあるのでしょうか?
【眠り人形】
上記三編は文学的香気にあふれる作品でしたが、本作品はグロが入ります。
江戸川乱歩的な世界を文学的にしたような作品です。
本作品に登場する睡眠を研究している西沢扶美太郎先生はマッドサイエンティストの部類です。
木々高太郎は探偵小説の芸術性を主張して探偵小説芸術論争を起こしたそうですが、本書に収録された四編は皆格調高く文学的であります。グロが入る『眠り人形』ですらただのグロでは終わらず、風格が備わっています。
木々高太郎の他の作品も読みたくなりました。
●ブクログ https://booklog.jp/item/1/489784505X
●読書メーター https://bookmeter.com/books/1379661
おいらとJazzと探偵小説(ミステリ)と
2008年6月24日 「大心池先生の事件簿」 木々高太郎
https://maiumy.exblog.jp/8463510/
akihitosuzuki's diary
木々高太郎の作品―フロイト、植物人間、聴診エロス、優生学
https://akihitosuzuki.hatenadiary.jp/entry/2014/08/14/091433
探偵小説三昧
木々高太郎『光とその影/決闘』(講談社大衆文学館)
http://chapcolo.blog97.fc2.com/blog-entry-1612.html
乱鳥の書きなぐり はてなブログ
156; 論創ミステリ叢書46『木々高太郎探偵小説選』 木々 高太郎 著
https://ranchosmemo.hatenablog.com/entry/2010/10/11/170629
頭脳にいいパン【頭脳パン】
https://diletanto.hateblo.jp/entry/2020/01/12/095525
三丁目の書生 の日々の覚え書き
頭脳パン(フジパン製)
http://yorodzu.seesaa.net/article/27486809.html

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