★天満に上がったのろし: 大塩平八郎 (日本史の目 18)
二反長半・著 池田仙三郎・絵 さ・え・ら書房 1974年
(なお、オビ付き画像は メルカリ 様から拝借致しました)
地元の公立図書館の児童書の歴史本(日本十進分類法の200代)棚で見つけました。1974年初版・1985年第9刷の本。
この図書館は結構古い本も書庫に保管され、棚にも出ていて便利。(ということは新しい本が少ないということでもあります)
このさ・え・ら書房の「少年少女のための日本史の目 全30巻」の目録を見ると、ニニギノミコトや額田王から始まり南方熊楠まで至っていますが、半分以上が江戸時代以降の話で、時代的に偏りがあります。
テーマ的にはなかなかマニアックなテーマ揃いでいぶし銀のようなシリーズです。
この図書館にはこのシリーズが全巻揃っているようですが、さすがに古いので書庫保管がほとんどの中、この巻だけ棚に出ていたというのは、南端とはいえ大阪の端くれに所在するが故の地元枠だからでしょうか。
大塩平八郎といえば「大塩平八郎の乱」の首謀者であり中学の歴史教科書にも載っています。
しかし本書では乱を起こすのはほとんど最後の方で、半分以上の大部分はそれに至る名与力時代の活躍や与力引退後の学者時代の活躍の記述であります。
与力時代には大阪の水路を利用して荒稼ぎする海賊一党を取り締まったり高利貸に励む役人を粛正したりインチキ宗教一味を退治したりと、まるで遠山の金さんや大岡越前のような大衆娯楽時代劇のようです。これらにミステリー的要素のエピソードを加えたら銭形平次捕物帳になります。それで最後に乱を起こすのだから、ドラマ的要素がてんこ盛りです。
これは是非ともTVドラマ化してほしいものです。
……と思って大塩平八郎のドラマについて検索してみると、本格的なドラマ化は今までないみたいです。
2028年の大河ドラマは「雷鳴は聞こえるか〜大塩平八郎ものがたり〜」に決まったという記事があったのですが、後追い記事がないので冗談記事なのでしょうか?
https://x.com/Sleeped_Beowulf/status/2007571716600733737
https://x.com/NEO_TOKIO2/status/2003821883712794955
肝心の乱については最後の2章が当てられています。綿密な計画を立てたはずが、裏切りと密告により呆気ない結末に。
しかし大塩平八郎の意図するところは伝わりました。
今の時代に大塩平八郎はもっと評価されるべき人だと思います。
本書では平八郎はじめ登場人物は大阪弁で話しています。大阪が舞台なので大阪弁を話すのは当然ですが。
なお、著者の二反長半さんは大阪府茨木市出身のようです。
「二反長半」とは簡単な漢字なのに読み方が難しいペンネームです。
私より少し上の世代に出ていた児童書によく見られていた作家の方であります。
……ということでしばらくこの「少年少女のための日本史の目」を集中的に読んでみたいと思います。
●ブクログ https://booklog.jp/item/100/305270
●読書メーター https://bookmeter.com/books/3676452
[wikipedia:大塩平八郎]
[wikipedia:大塩平八郎の乱]
[wikipedia:いのち燃ゆ]
[wikipedia:二反長半]
[wikipedia:二反長音蔵]
池田仙三郎・ギャラリー
http://jidoupen.jp/memories.htm

レファレンス協同データベース
大塩平八郎の「檄文」の時代背景がわかる本
https://crd.ndl.go.jp/reference/entry/index.php?id=1000251754&page=ref_view
学研物語日本史9 ◆ききんと一揆 水戸黄門より大塩平八郎を知ろう!
https://diletanto.hateblo.jp/entry/2025/12/06/064616
日本の古本屋 海月文庫
少年少女のための日本史の目 全20巻揃い
https://www.kosho.or.jp/products/detail.php?product_id=433343211
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