麒麟がくる　第22回「京よりの使者」

第22回「京よりの使者」
　　https://www.nhk.or.jp/kirin/story/22.html
　　
　　麒麟がくる前編 (1) (NHK大河ドラマ・ガイド)　

　思わぬ天災で３か月近く中断していましたがようやく再開です。
　普段通りの生活が続いて普段通りＴＶを見てブログを書いたりする日常が一番幸せだったんですね。
　今後日本や世界はどうなっていくのでしょうか。
　
　越前の光秀（長谷川博己）の詫び住まいに細川藤孝（眞島秀和）が訪ねて来る。
　地図やグーグルアースのない当時、これは大変なことではないでしょうか。
　
　どこぞの無名の爺さん芳仁（ベンガル）が開発した薬に不信感を抱く望月東庵（堺正章）先生の言も一理あります。
　しかしこの薬は長年使われてきた実績があるのです。
　東庵先生も頭ごなしに否定するのではなく、治験に協力すればよかったのに。
　東庵先生と喧嘩別れした駒（門脇麦）は伊呂波太夫（尾野真千子）宅で近衛前久（本郷奏多）と遭遇。
　彼らと一緒に大和に行く。
　大和で近衛前久は将軍暗殺計画について松永久秀（吉田鋼太郎）を詰問。
　関白ながら情報収集をして政治に絡んでいます。このお公家様はお飾りではありません。
　足利義輝（向井理）はミカドに不信感があるらしく、アバンタイトルでは関白公との面談を打ち切って退出していましたが、その関白公は将軍暗殺計画を叱っています。私憤より公憤を優先した態度だと思います。
　私はこの近衛前久は知りませんでした。
　というのも
30作　信長 KING OF ZIPANGU　1992年
35作　秀吉　1996年
に出ていなかったから。
53作　軍師官兵衛　2014年
には登場していたようです。
　もしかしてこの辺から知名度が上がっていったのでしょうか。
　大河ドラマは日本国民の歴史知識を左右していたりして。

　wikipedia:近衛前久
　　
　ところで、伊呂波太夫は近衛家で拾われて近衛前久と兄弟同様に育ったと言っていました。
　近衛家では素性の分からない捨て子を拾って後継ぎと兄弟同様に育てていたのでしょうか。
　このお二人の奔放な性格は近衛家の教育方針によるものでしょうか。

　松永殿は第１９話で斎藤義龍（伊藤英明）に対して行ったことと同じことをやられています。
　戦国時代の権力者は暗殺を計画したり阻止したり暗殺対象者にされたり色々あったのでしょう。　
　

↑信長暗殺を企む斎藤義龍を追及する松永久秀＠19話
　

↑将軍暗殺を追及されて笑って誤魔化す松永久秀＠22話
　というか同じ服着ていませんか？
　松永殿はモノを大事に長持ちさせるタイプなんでしょうか。
　それとも、気に入った模様の着物を何着も持っているのでしょうか。
　
“麒麟がくる　第19回「信長を暗殺せよ」”
　　 https://diletanto.hateblo.jp/entry/kiringakuru19
　
　三好長慶（山路和弘）暗殺を企んでいたがやめたと言う足利義輝（向井理）に光秀は「織田信長（染谷将太）を呼びましょう」と提案。
　いわば信長は将軍のボディーガード役です。
　確かに将軍の威光を上げるのに強いボディーガードをつけるのはいい方法です。
　しかしいずれ三好長慶（山路和弘）・松永久秀（吉田鋼太郎）らとの激突は避けられないでしょう。
　光秀は三好・松永コンビの命を救ったこともあって面識があるのだから、光秀が将軍の使者となって三好・松永コンビに諫言しに行くのはどうでしょうか。
　まあ権力者コンビが命の恩人とはいえ牢人の若造の言うことを聞いて将軍に従うことはないでしょうなあ。
　光秀にしてみれば信長の方がまだ扱いやすいのでしょう。
　まあこの時点では光秀と信長はフリーハンドな関係なのですが、信長の部下になってしまうとはっきりした上下関係ができてしまいます。そこが悲劇の始まりとなります。

　ところで、足利義輝（向井理）にしてみれば、第6話で三好・松永コンビを助けています。

“麒麟がくる　第6回「三好長慶襲撃計画」”
　　 https://diletanto.hateblo.jp/entry/2020/02/27/192334
　
　その将軍様が今回は三好長慶を暗殺しようとしたり松永久秀から暗殺対象とされたりしています。
　将軍様にしてみれば何のために助けたのかということになります。
　それを言うなら松永久秀も命を助けた織田信長に敗死する運命です。
　昨日の友は今日の敵の世界です。
　こんな乱れた世は早く終わらさねばなりません。
　麒麟が来る世はまだでしょうか。