OLDIES 三丁目のブログ

森羅万象・魑魅魍魎を楽しみ・考える不定期連載ウェブログです。本日ものんびり開店休業中。

宝のひょうたん 現代にも通じる心理サスペンス【ディズニー映画化決定!】

◆◇【少年少女世界の名作文学ブログ・完全版】◇◆
第9回配本 宝のひょうたん 現代にも通じる心理サスペンス【ディズニー映画化決定!】
(メルマガ 少年少女世界の名作文学ブログ・速読み版 の完全版です。)
  http://nazede.gozaru.jp/mmm.html
 
 毎月1回を目標にしているこのシリーズ、今月は早々と達成できそうです。
 今月は、『宝のひょうたん』を読んでみることにします。
 先月は『水滸伝』を読んでみたのですが、同じ巻に『宝のひょうたん』や『西遊記』や『阿Q正伝』など読んでみたい作品が色々と掲載されていたため、中国づきますが、今回は『宝のひょうたん』を選んでみました。
 
『宝のひょうたん』といえば、今でこそ忘れられたような作品となっていますが、私が子どもだった頃の少し前の時代には結構広く知られた児童文学の代表作だったのではないでしょうか。小学校の図書室には、古くはなっていましたが、ちゃんと入っていました。だから私のお兄さんお姉さん世代の頃のメジャーな児童名作文学でしょう。
 
 図書室で借りたのは、小学館の少年少女世界名作文学全集(全56巻)に入っていた版でした。
  http://nazede.gozaru.jp/list03.html
 文庫本サイズでちょっと小ぶりなんですが、分厚くて、小さな字が2段組になっていて、読むのに手ごたえを感じさせるシリーズでした。
 このシリーズが10冊ほど並んでいて、54巻の『宝のひょうたん』(魚返善雄訳)は、タイトルが面白そうだったのと、挿絵が面白かったので借りました。
 挿絵は誰が書いていたのか分かりませんが、人物がマンガ的に描かれていて親しみやすく、ひょうたんは非常にグロテスクでぐちゃっと歪んで擬人化されてリアルに描かれていました。こんな個性的な画風の挿絵は、この本でしか見たことありません。一体、誰だったのでしょう。もう一度見てみたい。
 また、岩波少年文庫からも出ていて(松枝茂夫・君島久子訳)、これは当時でも売っていたので実際に購入しました。挿絵は一転しておとなしい感じで、墨で描いたような線が特徴的でした。表紙には坊っちゃん刈りの主人公のワンパオ少年が優等生的な感じで描かれています。ひょうたんは小学館版とは違って擬人化せず、普通のひょうたんのように描かれていたと思います。
 
 現在、アマゾンで『宝のひょうたん』で検索しても、2件しか出てきません。一件は今回私が読んだカラー名作版で、マーケットプレイスからの出品です。これは価値ある出品かもしれません。岩波少年文庫版は出てきません。現在の子ども達はこの作品を新しい本では読めず、図書館の古い蔵書でしか読めなくなっているということでしょう。
 
 現在では忘れられた存在か、と思って検索してみると、何とディズニーが実写版を製作中とか。
  http://j.people.com.cn/2005/12/15/jp20051215_55942.html
  http://j.peopledaily.com.cn/2005/12/15/jp20051215_55942.html
  http://b.hatena.ne.jp/entry/http://j.peopledaily.com.cn/2005/12/15/jp20051215_55942.html
 昨年12月の記事ですから、もう1年ほど前の記事です。「来年下半期に中国で公開」ということだから、そろそろ公開されているのでしょうか。日本での公開はあるのでしょうか。それにしても、「宝のひょうたん ディズニー」で検索してもほとんど出てこず、詳細が分かりません。やはり日本では忘れられたような存在となっているということか。そんな作品をディズニーが再発掘したということは興味深いですね。
 
∽∽☆∽∽∽∽★   書誌的事項  ★∽∽∽∽☆∽8
◆少年少女世界の名作文学44(名作文学50巻版)東洋編3(1965年)
  ◇宝のひょうたん  張天翼(原作) 魚返善雄(訳) 宮脇紀雄(文) 鈴木正(絵)
◆少年少女世界の名作(名作55巻版)東洋編1(1973年)
 (弟43巻 東洋編1 には掲載なし 弟44巻 東洋編2は図書館になかったため不明)
◆カラー名作 少年少女世界の文学25(文学30巻版)(1971年)
  ◇宝のひょうたん 宮脇紀雄(文) 若菜珪(絵)
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 今回読んだのは、同じ小学館ということで、私がかつて小学館の図書室で借りた、少年少女世界名作文学全集の魚返善雄が翻訳した版を、宮脇紀雄が書き直したもののようです。
 挿絵は、50巻版では、ガラスペンで描いたような精巧な線が特徴的。ちょっと無国籍風な絵柄だと思っていると、北京の中国少年児童出版社版の挿絵を模写したもののようです。それを知っても、やはり東洋風というより、無国籍風な感じがあります。この作品は1957年のものだそうですが、当時の中国の児童書ではこんな挿絵が入っていたんですね。
 一方、若菜珪の挿絵は、一部鈴木正版の構図をなぞったものもありますが、オリジナルです。全体的にふんわりした優しい感じがするのですが、多くの人物の目が、白目がなく黒い丸だけで描かれているのが不気味な感じがします。
 
 内容を見てみると、主人公の名が“王葆”(ワンパオ)というのはずっと覚えていました。また、この作品の名が張天翼で、日本では“ちょうてんよく”と表記していますが、中国語では“チャン・ティエン・イー”と読むことも覚えていました。確か小学館か岩波版の解説で記述があり、メモして覚えていたのです。
 今回読んだ版の解説には、この物語の原題は『宝葫芦的秘密』で、“パオフールーディミーミー”と読むそうです。
“秘密”を“ミーミー”と読むのでしょうか。
 あと、ワンパオは手帳に予定などをメモし、大事なことに赤線を引きます。確か子ども時代に読んだ時、何にでも赤線を引いてしまうので赤線だらけになる、という記述があって、面白いなと思ったような記憶があります。確かそんな記述もあったように思うのですが、今回読んだ版にはその記述はありません。宮脇さんが省いてしまったのでしょうか。それとも、私の思い違いか。
 
 さて、ある日曜日、友達と喧嘩してむしゃくしゃしたワンパオ少年が川で釣りをしていると、人語を話すことができる宝のひょうたんを釣り上げます。このひょうたんは、ご主人様の命じたものは何でも出すことができるのです。そして、このひょうたんのご主人様になるには、ひょうたんの秘密を守るだけでいいのです。しかし、人に秘密を話すと、ひょうたんはその魔力を失ってしまうというのです。
 喜んだワンパオは主従の契約を行い、ひょうたんに色々なものを出してもらいます。
 料理やお菓子などを出してもらって喜んでいたのもつかの間、ひょうたんの腕前が上達するに従って、ぎくしゃくしてきます。
 宝のひょうたんは心の中を読み取ります。
 ワンパオがちょっと心の中でいいな、と思うだけで、ひょうたんはそれを持ってきます。
 貸し出し中の図書の本を持ってきたり、高級な望遠鏡を持ってきたり。
 ワンパオの部屋の中は、品物であふれかえります。
 
 ワンパオの両親は出稼ぎに出ているようで、普段はおばあさんと二人暮らししているようです。当時の中国ではよくあることだったのでしょうか。
 ところが、ワンパオが父親のことを思ったとたん、突然父親が帰って来て、部屋にあふれている品物について問い質します。威厳のある、間違ったことを許さない父親です。腕白なワンパオも父親には頭が上がりません。こういった父子関係、現在巷の物語やドラマではあまり描かれないので、懐かしく感じるのではないでしょうか。
 
「あなたの考えたものは、なんでも出てきます。おとうさんのことを思ったので、それでおとうさんが出てきたのです。」
と、水槽の中の金魚たちが話し出します。
「この世界では、あなただけが、ほんとうに生きているといえるのです。」
「どんな人だろうと、どうせ、夢のなかに出てくるのと同じなんです。」
「あなたはなんでも、好きなことをしていいのです。」
「世界じゅうのあらゆるものを、ぜんぶふたつに分けるんです。ひとつはほんとうにあるもの。
 けれど、あなたにやっかいなもの、これはみんなまぼろしにしてしまうのです。つまり世界じゅうのものを、AとBとに分けてしまうのです。」
「どんなものをAに入れ、どんなものをBに入れるか、むずかしい。」
 
 なるほど、一昔前の中国の児童物語といえど、この部分は現代にも通じる心理サスペンスです。
ドラえもん』の“独裁スイッチ”のエピソードを思い出します。
 また、新聞の深夜のTV欄に『ウルトラQ』とあったので、再放送してるのかと思って録画してみると、新しく製作された新作・dark fantasyでした。たまたま見た回が、死んだはずだった小学校時代の同級生が生きているのか、それとも自分が死んでいるのか分からなくなるという、何回もどんでん返しがある不気味な回(第3話 あなた誰ですか?)でしたが、それも思い出します。この第3話は確かに傑作だったのですが、私にとっては神経に触るというか、この方面の恐怖には非常に敏感で弱い私にとっては見るのが非常に辛く、新作ウルトラQとはこんな方向性の作品か、と後の回は見ませんでした。今アマゾンのレビューを見てみると、色々なテイストの作品があったそうで、他の回のも見とけばよかった、と思っています。
 http://avexnet.or.jp/ultraq-df/
 

 
 宝のひょうたんが出してくる品物の数々。しかしこれは、無から作り出したものではなく、別の場所にあったものを持ってきているだけだった。つまり、物を盗んできているのだった。驚くワンパオ。
 
 そしてワンパオは、ヤンショアルにつきまとわれるようになります。
 このヤンショアルは、以前ワンパオの家の近所に住んでいた少年で、盗みの癖があるということで、今は特別な施設に入れられています。
 その方面に心得のあるヤンショアルはワンパオの“能力”を見抜き、弟子入りを志願してつきまとってきます。
 宝のひょうたんを手に入れたワンパオは、却って悲劇的状況に陥ることになったのです。
 
 一方、宝のひょうたんのお節介はますますエスカレートし、ワンパオの苦手な数学のテストでは、よくできる生徒の答案を持ってきたため大騒ぎとなり、ワンパオは学校を逃げ出します。学校はワンパオの家に問い合わせ、ワンパオの部屋に山と積まれた商品が問題となります。
 ワンパオはひょうたんを見つけた川に行き、ひょうたんを捨てようとしますが、いくら捨てても戻ってきて離れようとはしない。斧で叩き割っても火の中に入れても復活します。
  
「わたしはいくらこわされても、つぎ合わせればいっそう堅くなるんです。」
「わたしは焼かれたので、いっそうわたしの心は、あつく燃えあがりました。どんなことがあっても、わたしはあなたについていきます。」
「わたしはあなたからはなれません。あなたは、わたしのだいじな主人です。」
 
 いくら捨てようとしても破壊しても復活してつきまとう物を言うひょうたん。不気味なホラーです。
 
 へとへとになるまで悩んだワンパオは意を決し、学校へ向かい、先生や父親や友人たちがいる前でひょうたんを見せ、今までのことを話し始めます。 
 何だそうだったのか、ということになり、事後の処理を話し合っていると、ワンパオにつきまとっていたヤンショアルが現れ、皆が追いかけ始め、ワンパオは何かにつまづいて転びます。
 すると……。ワンパオは目が覚め、今までのことは夢だった、というオチでした。(結末ネタばれすみません。)
 
「けれども、この夢がぼくにとってなんのたしにもならなかったとはぼくは思わない。
 たしかにぼくは、ひとつの経験をした。これからのぼくの一生に、すこしでもたしになればいいと思っている。
 では、みなさん、さようなら……。」
 
というのが最後の部分。教訓くさい終わり方です。
 確かに、物語全体をみて、教訓じみたストーリー展開です。
 というか、ワンパオ少年は腕白な子どもだと思っていたが、このような教訓じみた夢を見るとは。潜在意識が腕白な意識にブレーキをかけるために見せた夢だろうか。
 それはともかく、「少年少女世界の名作文学」では「はじめに」で書かれています。
「このお話の中には、いろいろ考えねばならない、たいせつなことがたくさんかくされています。人はどう生きねばならないか―さあ、読んで考えてみてください。」
 
 解説にはこう書かれています。
「作者は、自由には責任がともなくもので、あまりかって気ままなことを望むと、責任のほうも責任以上のものとなって、はね返ってくるといっているようです。」
 ううむ、これはちょっと抽象論すぎて分かりにくい。
 
「少年少女世界の文学」の解説では、こう書かれています。
「けっきょくこの作品は、希望だけあって、意志とか努力とかを伴なわない「自由」というものが、どんなものであるか、ということをいったものではないかとおもわれます。」
 これもなかなか難しい書き方です。
 
 上の見解、文学の専門家が大人の考え方を大人の書き方で書いたもののため、子ども達には難しい表現です。
 子ども達にこの物語を読んで思ったことは、と問うと、もっとストレートな表現で表現されるでしょう。
 大人になってしまった私がある程度難しい表現を使って書いてみると、まず、以下のような教訓を引き出すことができます。
  
「自分でやらずに人にやってもらっていては身につかない」
「自分の好きなようになる人生は実はつまらないもので、
 簡単にはいかない人生を努力して目標を達成していくことが一番楽しいものなのだ」
 
 児童文学者の文章を検索すると、こんなことも書かれています。

なんでもねがいごとがかなう、まほうのひょうたんを手に入れた少年がほしいものをやたらにわがものとするが、そのたびに処置にこまるごたごたを通して、社会主義国家では私利私欲が通用しないことを教えている。

  http://www.hico.jp/ronnbunn/jinguu/sekaijidou/187-193.htm

大枠では既成の大人の倫理観によって形式的にはめこまれていてせっかくの物語の面白さに水が差されるという傾向があった。主人公の少男少女たちは自分たちの自己主張をしようとはするが、未来の社会をになう規律ある人となるよう教え諭されていくのである。このあと中国は政治的混乱の中に入り、児童文学も約十年間の空白の期間を置くことになる。

  http://www.h3.dion.ne.jp/~meijin/page015.html
 
 ううむ、中国の激動の歴史を考慮すると、こんなシビアな読み方をすることができるのか。
 
 こんなことを考えることもできますが、私はこの物語から読み取る教訓として一番大事なのは、ワンパオ少年が最後に取った行動に注目するべきかと思います。
 学校や家にいられなくなって行き詰まったワンパオ少年は、先生や親や級友達の前で、全てを告白し、説明する行動を取ります。
 現代に限らず、いつの時代においてもこの行為は大事なことではないかと。
 
 宝のひょうたんという素晴らしい宝を手に入れたワンパオ少年は、家庭や学校や友人たちと決別して、一人で勝手気ままに暮らすことも可能です。山の中ででも引きこもって生きていくことも可能です。(逃避的願望のある私なら、こんな生活にあこがれます。)
 或いは、ヤンショアルの仲間になって悪の道を進むこともあるかもしれません。これが極端になると、ウェルズの『透明人間』のグリフィン博士のように、世界の独裁者を目指すという結末に至ります。
 そうかと思えば逆に、絶望したワンパオは、何もかもいやになって将来に絶望して死を選ぶ、ということも可能であるわけです。川の中に身投げして目が覚めた、という結末もあり得たかもしれません。
 しかしそうはならず、皆に説明して納得してもらう方法を選んだわけです。
 困難や秘密を一人でしょいこんで悩んでいても解決するとは限りません。
 人に相談することで解決するということもあるのです。
 
 複雑な現代社会に生きる我々にも、この教訓は覚えておいて損はないでしょう。
 現代社会で我々は、色々な困難な事態に直面することもあります。
 ニュースで報道されている数々の悲劇は、一人で悩んで暴発したり、絶望したりした結末なのかもしれません。
 取り返しがつかない事態に至る前に、当事者同士で話し合ったり、信頼できる第三者と相談して早目に手を打っていれば、避けることができたかもしれません。
 
「少年少女世界の名作文学」の「読書のてびき」では、こう書かれています。
 
「みんなとの生活にそむいていく王葆のなやみとなり、とうとう秘密をうちあけることになります。宝のひょうたんから自由になるには、秘密を話せばいいわけですね。」
 
 他人とのトラブルから自由になるためにも、秘密を話せばいいことがあるのかもしれません。
 
 ということで、現代の日本では忘れられた感もある一昔前の中国の児童文学『宝のひょうたん』ですが、改めて読み返してみると、現代にも通じる心理サスペンス・ホラー的要素もあり、メンタル面での教訓もあり、さすがはディズニーが認める名作であります。
  
 最後にこの映画、どうなっているのでしょうか。
 
∽∽∽☆∽∽∽★ ◇◇◇なぜ学 読書調査◇◇◇ ★∽∽∽☆∽∽∽8
  日本人の読書体験を徹底調査!!……とは大袈裟な。
  この作品の読書体験を問う!

☆50年程前に書かれた中国の児童文学『宝のひょうたん』(張天翼・作)を読んだことがありますか。
 
 ある                    (2票) 7%
 読んだことないがタイトルだけは知っている  (0票) 0%
 読んだことないしタイトルも知らない    (27票) 93%
 その他                  (0票) 0%
 
 開始:2006年10月19日/締切:2006年10月27日18時

★コメント頂きました。ありがとうございます。
 
2006年10月19日00時32分39秒 お名前:総合科学部
 メルマガで紹介してみました。
 今でこそ忘れられた観のある物語ですが、私より少し上のお兄さんお姉さん世代の方にはなじみある物語ではないでしょうか。小学校の図書室にも入っていたし、岩波少年文庫からも出ていました。
 ディズニーが実写版を作成している、という情報もあったのですが、その後どうなったのでしょうか。
 
2006年10月19日00時58分37秒 お名前:紫野
 はじめまして! メルマガ購読しています。
「少年少女世界の名作文学」は私の原点だと思っています。全集を全部もっている訳ではないですが、当時のものはそのまま現存しています。今でも時たま取り出して読むこともあります。
 今回の「宝のひょうたん」ですが、たくさんある好きな物語の中でも特に異色で印象深い作品でした。
 おとぎ話の魔法とは違い、ひょうたんが持ってくるものは「無」から作り出すのではなく別のところから取ってくるだけ。ひょうたんがきっぱりと「無」から「有」は作れません」と宣言したことに子供心に衝撃を覚えました。(^_^; 哲学的でしたね。
ディズニーの映画化の話も驚きです。とても気になります。
 
2006年10月19日23時33分03秒 お名前:総合科学部
 紫野さん、メルマガ購読ありがとうございます。
「少年少女世界の名作文学」を今でも持っているとはうらやましい。
 いつもは「私の頭の中は空っぽで、考えることはできません」
と言って責任放棄しているひょうたんが
「「無」から「有」は作れません」と説明する部分は、何だか理屈っぽくて滑稽でした。
 この部分は一つの読みどころでしょう。
 ディズニーの映画化について検索しても、その後の続報は出てきません。
 原作と同じく、これも夢物語だったのでしょうか。
 
2006年10月22日03時56分50秒 お名前:ひろき(H.O.)
 孫悟空に出てくるひょうたんなのかなとも思いましたが・・・。
 ●読んだことないしタイトルも知らない

 すごい結果となりました。
「読んだことある」
が、コメントを寄せて下さった紫野さんと私だけですか。
 その他の93%の方が「読んだことないしタイトルも知らない」だとは。
「読んだことないがタイトルだけは知っている」
の方が少しはいるかと思っていたのですが。
 昭和は遠くなりにけり、ということでしょうか。
 それにつけても、ディズニーがこの作品を発掘したというのはどんないきさつがあったのでしょうか。
 
 ひろきさんが書いている“孫悟空のひょうたん”とは、金閣大王、銀閣大王が持っているという、名前を呼ばれて答えたら吸い込まれるひょうたんのことでしょうか。このエピソードは、孫悟空の絵本にもよく取り上げられる有名なエピソードです。確か『ルパン三世』でもこのひょうたんが出てきて、ルパン、次元、五右衛門のルパントリオが吸い込まれて、くびれの部分で五右衛門の斬鉄剣がひっかかって助かる、というシーンがありました。
西遊記』は、メルマガ発行を中断している間にも、手塚治虫の映画が公開されたり、香取慎吾版TVドラマが放送されたりと、取り上げたい、と思っていました。また近々機会があれば読んでみたいと思っております。
 
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   ★彡★ コメント・TBお待ちしております。 ★彡★  
  
ひょうたんから水 この形がいい!
  http://yorodzu.seesaa.net/article/25080905.html
   ↑これはアイディアです。  
  
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(追記)
 ディズニー映画版がついに完成したようです。
 
公式サイト? http://ent.sina.com.cn/f/m/hulumimi/index.shtml
 
DVD? http://www.quick-china.com/movie/detail/dj12474.html
 ↑注意!リージョンコードが違うので日本の機器では見られないはずです。
 
北京メディアウオッチ ディズニー合作 「宝のひょうたん」公開へ
  http://pekin-media.jugem.jp/?eid=124
みどりの果敢な北京生活  浮気しても料理が美味いほうに戻る+映画「宝のひょうたん」in北京
  http://blogs.yahoo.co.jp/yorinotorimidori/50615546.html
  
(追記)
Yahoo!知恵袋 このお話の題と作者が分かりません
  http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1215836882
  ↑リンクされていました。ありがとうございます。