以前書いた記事
■[学問][日々の冒険]宇宙と遺伝子の音楽のこと
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20060622
に、みーすけ様からコメントとTB頂きました。
みけん・み〜すけのやさしい技術士ブログ
朝日新聞 日曜版 目の冒険 広がる知覚世界 にオオサンショウウオの遺伝子音楽
http://blog.goo.ne.jp/mike-mie/e/1ff8c9f719d9350466d7aabc44dbc00c
『こんにちは。今日の朝日新聞「目の冒険」では、遺伝子音楽について書かれていますね。
オオサンショウウオの遺伝子音楽はCDも出ています。
雑誌「バイオサイエンスとインダストリー」2005年3月号の付録です。』
『追伸。
同じCDに、人間(ヒト)の遺伝子音楽も収録されています。
指を作る遺伝子で、憂いを帯びた美しい曲です。』
ううむ。坂根巖夫氏の「目の冒険」の連載で、今日は遺伝子音楽がテーマとなっていたようです。
この情報のため、いつもは数日遅れで読む別刷りでしたが、今回は当日のうちに読むことになりました。
「作曲者はこの塩基やアミノ酸の種類などを音に割り振る自分なりのルールを決めて曲を作っている。」
認知科学者ダグラス・ホフスホッターは1979年、遺伝子と音楽の構造は非常に近いと『ゲーデル、エッシャー、バッハ』で述べているそうである。
ゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環 20周年記念版
- 作者: ダグラス・R.ホフスタッター,Douglas R. Hofstadter,野崎昭弘,柳瀬尚紀,はやしはじめ
- 出版社/メーカー: 白揚社
- 発売日: 2005/10/01
- メディア: 単行本
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「80年代から世界各地で遺伝子音楽を作る試みは次第に増えた。日本では84年、国立がんセンターの研究者だった宗像信生、林健志の2人が遺伝子音楽に関する論文を科学誌ネイチャーに発表、現在も宗像は三弦楽器の曲まで作り続けている。」
「また、在米中だった遺伝学者の故・大野乾は、86年に遺伝子の塩基の配列を音符に割り当てるルールを学会でも発表。作曲も遺している。一昨年にはこの手法にならい、広島国泰寺高校の生徒がオオサンショウウオの遺伝子音楽を発表した。
( labs.sci.hiroshima-u.ac.jp/homepage/amphibia/miura/music.html )
こんな日本人の活動に触発されたのか、その後世界的にも遺伝子音楽を作る動きが活発化していて、そんな状況は、次の英文サイトでも読み取れる。
( www.whozoo.org/mac/Music/Sources.htm )
前回紹介したフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』の【遺伝子音楽】の項目では大野乾さんを中心に記述されていましたが、他の人も関わっていたようです。
みーすけ様が紹介されていた、遺伝子音楽のCDが付録についているという専門誌のバックナンバーは、まだ手に入るのでしょうか。
紹介されたサイトを見ると、購入は別のサイト
株式会社メディ・イシュ http://www.medissue.co.jp/
を通じて行うようにという記述がありました。
今度問い合わせてみます。
しかし、遺伝子音楽のCDが付録に付いてくる専門誌とはすごい。
遺伝子工学の専門誌ながら、なかなか柔らか頭のようだ。
前回、藤井康夫さんの『文科的理科の時代』について触れたが、これなら『芸術的理科』だ。
好きな学問で色々な挑戦できる環境はいい。そんな環境にいれば発想も豊かになり、色々なアイディアが沸いてくるだろう。
運命のいたずらで場違いな場所に流れ着いて適性のない仕事をしていると、何のために生まれてきたのかと思う。
それにしても、このような専門誌を定期購読しているみーすけ様は、この分野の専門家のようです。
サイトを拝見しますと、専門的ながら一般の人も読みやすい知的エンタティメント的なサイトであり、著書も出されておられます。
私などは及びもしない知的専門環境におられるようです。
私のこのブログも、学問の専門ブログにしたかったのですが、不本意ながら環境の悲しさで、なかなか思うようにはいきません。
生きながらルサンチマン地獄に落ちたのか。
過去は忘れて毎日少しずつでも前進しなければ。
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*1:「宇宙交響ゲノム」というタイトル