2021-04-01

ニュートンの三法則で人間の心や社会の動き方を考える『ニュートンの知恵』

作者:沖由也
メディア: 単行本

　※帯付き表紙画像は　こちら　と　こちら　
　
ニュートンの三法則
　慣性の法則
　運動の法則
　作用反作用の法則
は人間の心や社会の動き方にも当てはまるんだよ！！
　な……何だってえ～～～～～～～～！！！
……ということを述べた本。
　着眼点は面白いのですが、例として挙げられていることは何だかどこかで読んだことあるような保守的オヤジの説教のような月並みなことばかり。

　著者は企業向けセミナーの会社を設立して経営されていたようだ。
　つまり本書の内容は、真にクリエイティブなクリエイターや真に独創的な研究者レベルではなく、せいぜい企業研修レベル止まりだということです。
　まあニュートンの三法則だけで１冊もたせるには不十分だった。
　著者はニュートン法則以外にも熱力学など他の物理法則にも言及していたのだから、いっそのこと物理法則全般に話題を広げて小ネタを積み上げていく方式にしていたらもう少し面白くなったのではないでしょうか。
　

　
「組織の法則」として、
「計画は悲観的に、実行は楽観的に、報告は悲観的に」
がポイントと書かれています。
　コロナ対策やオリンピック開催に対して日本の政府の対応はどうでしょうか？
「計画も実行も無為無策の行き当たりばったり、報告は大本営発表」
ではないでしょうか？
　

　名南製作所のことが１ページのコラムで紹介されていました。
　非常に興味深い会社で、本文より面白いくらい。これこそ企業研修レベルじゃない真に斬新な話題です。もっと知りたいと思いました。
　
名南製作所　https://www.meinan.co.jp/
　
東洋経済オンライン　長老の智慧
名南製作所取締役相談役・長谷川克次氏
　１会社の社是はＦ＝ｍａ
　　　https://toyokeizai.net/articles/-/3562
　２給料は投票による次元給で決める
　　　https://toyokeizai.net/articles/-/3595
　３愚直に観察して製品開発
　　　https://toyokeizai.net/articles/-/3630
　４　居心地がよくなるように働こう
　　https://toyokeizai.net/articles/-/3666

共同体社会の実現
　創業以来利益をあげろといったことはないのに、もうかってしかたがない　『名南製作所』
　　http://blog.livedoor.jp/nandeya_umeda/archives/51461599.html
　　
　

不思議な会社 (知的生きかた文庫)

作者:鎌田勝
メディア: 文庫

その後の不思議な会社　～長谷川克次社長の語る「歴史の中の名南製作所」～

作者:鎌田勝
メディア: 単行本（ソフトカバー）

　
●ブクログ　 https://booklog.jp/item/1/453702397X
●読書メーター　 https://bookmeter.com/books/2593447

『魅惑的な海』の制作背景　沖由也
　　http://www.interpress.jp/oki_art/miwaku_intro.html

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2021-03-29

金剛山ロープウェイはこのまま廃止になるのか

７０ありゃま紀行

　運休中の金剛山ロープウェイのニュースがありました。
　
半世紀にわたり観光の「顔」、金剛山ロープウェイ廃止の可能性…村が運営断念
　　https://www.yomiuri.co.jp/economy/20210219-OYT1T50160/
運休中の金剛山ロープウェイ廃止へ　村の財政で再開困難
　　https://www.asahi.com/articles/ASP2L6RDLP2LPPTB002.html
　
　このまま廃止になってしまったら残念なことです。

　私は一度だけ行ってロープウェイに乗ったことあります。
（写真を撮ったはずなのに探しても見つからない）
　駅からバスに乗って金剛山のふもとまで行く光景が昔ながらの絵に描いたような田園風景で良かった。
　山も自然の高周波に満ちていてリラックスできました。
　行きたいところは行ける時に行っておかないといつどうなるか分かりません。
　観光地に行って応援、乗り物に乗って応援です。

　wikipedia:金剛山ロープウェイ

千早赤阪村観光案内
　　http://www.chihayaakasaka.org/members/ropeway.html
金剛山ロープウェイの運行を停止しています
　　http://www.vill.chihayaakasaka.osaka.jp/kakuka/kanko/2/3232.html
【運休中】金剛山ロープウェイ
　　 https://osaka-info.jp/page/mt-kongo-ropeway
じゃらん
　　 https://www.jalan.net/kankou/spt_27383ee4570112145/

山頂駅からの山あるき西日本 (大人の遠足BOOK)

発売日: 2013/06/27
メディア: 単行本

山頂駅からの山あるき東日本ロープウェイ&ケーブルカーで登る山 (大人の遠足BOOK)

発売日: 2013/06/27
メディア: 単行本

ロープウェイ探訪昭和の希望を運んだ夢の乗り物!

作者:松本晋一
発売日: 2016/07/07
メディア: 単行本（ソフトカバー）

渋谷上空のロープウェイ幻の「ひばり号」と「屋上遊園地」の知られざる歴史

作者:夫馬信一
発売日: 2020/03/27
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2021-03-24

風と雲と虹と　第44回玄明慟哭　戦争は成り易く和平は成り難い

14風と雲と虹と76

吉永小百合出演大河ドラマ風と雲と虹と完全版第壱集 DVD-BOX 全7枚【NHKスクエア限定商品】

メディア: DVD

吉永小百合出演大河ドラマ風と雲と虹と完全版第弐集 DVD-BOX 全6枚【NHKスクエア限定商品】

メディア: DVD

風と雲と虹と―平将門の時代 (1975年)

メディア: 大型本

　前回、和平に不満で陣に帰った源経基（菅野忠彦）は
「興世王（米倉斉加年）と将門（加藤剛）が組んで反逆を企てたのだ！！」
と妄想をつのらす。
　興世王と将門は経基を迎えに行くが追い返される。
　

　武芝（宮口精二）は鹿島玄明（草刈正雄）に昔、傀儡の女との間に生まれた子ども（姉と弟）の話をする。
　これは二週前から示唆されていた武蔵（太地喜和子）と玄明のことか？！
　

　二人を怒らせたと思った経基はパニックになり、守りを固めようとする。
　一方、将門は郎党達も酒宴に加えようと提案。郎党達も飲み食いを始めて盛り上がる。
　

　玄明は夢を見る。これは自分と姉と母のことだと知る。
　

　盛り上がった郎党達は経基の郎党達も仲間に入れてやろうと誘いに行き、弓で追い払われる。
　小競り合いが始まり、将門達が仲裁に向かうが武芝に弓が刺さる。
　
　もう、主君がお人好しなら郎党もお人好しです。
　一応は戦闘状態なんだから。
　主君を介さずに勝手に懇親を結ぼうとするからこじれるのです。
　しかしこれは不幸な事件です。
　和平なんて、１００人いて９９人まで和平に賛成しても残る一人が馬鹿なことをすれば壊れてしまいます。
　和平は成り難く戦争は成り易い。
　相手を騙しても自分が勝てばいいのだと思う者がいては平和は訪れません。
　相互に信じ信頼してこそ平和は成るのです。
　例えば、日本神話でもヤマトタケルはクマソタケルやイズモタケルを騙し討ちしています。
　先日終了した『麒麟がくる』でも病気だと偽って親族を呼び出して殺してしまう場面がありました。
　人はこのような不幸な歴史を繰り返してきました。
　そしてそのようなことを繰り返さないために立憲主義・民主主義というものを発展させてきたのです。
　無法な不幸を繰り返さないためにも立憲主義・民主主義は守っていきたいものです。
　

　ちなみに、これが和平勧告に応じず弓で武芝を射殺した郎党。
　経基の郎党として大竹まこと・加賀谷純一・田原アルノ・山之内哲平がクレジットされていますが、そのうちの誰かなんでしょうか。
　

　源経基は都に逃亡。
　この事件はけら婆（吉行和子）により伊予の藤原純友（緒形拳）に知らされた。
「随分待たしたな、将門」
「俺は待っていたぞ」
「しかし、しかし、いよいよだな」
と喜ぶ純友。
「行かねばなりませんわ、私が」
と武蔵（太地喜和子）。
　一体、何を騒いでいるのでしょうか。謎かけのような問答。
　一応、呼応して反乱を起こすことを武蔵が伝えようとしているのではと想像。

　源経基の讒言を受けて対応が話し合われる。
　下っ端が将門追討を主張するが、最高位の藤原忠平（仲谷昇）は将門びいきであった。
　坂東の国司に年貢の取り立てを命じ、将門には下総守の位を授けて国司を助けるよう命じるという。
　忠平の将門びいきは温情あるように見えますが、年貢の取り立てを命じられる将門にしては有難迷惑ではないでしょうか。
　しかし、田原藤太（露口茂）なら有難く思って言われた通りするかもしれません。
　しかし、将門を下総守に任命するのなら、将門追討使に命じられて坂東に下ったはずの貞盛（山口崇）はどういう扱いになるのでしょうか。政策に整合性を持たさないと混乱します。
　
　年貢の取り立てが厳しくなり、浮かれ人が増加。
「見捨てるわけにはいかない」と将門。
　これが将門にとって最後の夏らしい。
　ところで、将門の母・正子（新珠三千代）はどうなったのでしょうか。
　良子（真野響子）の父・良兼（長門勇）の葬式の話は出ましたが、正子の葬式の話は出ていません。
　戦を避けて良文（渡辺文雄）の叔父のところに避難したということですが、その後再会したのでしょうか。
　
　それから、以前はけら婆（吉行和子）は配下の傀儡達と一緒に行動していましたが、最近は傀儡達は登場しません。
　美濃（木の実ナナ）はじめ傀儡達はどうしているのでしょうか。けら婆抜きで全国に興行に行っているのでしょうか。
　
　そして興世王（米倉斉加年）のいい人化が進みます。前回前半の悪逆ぶりが嘘のようです。もう「オキちゃん」と呼んでいいですか？
「経基殿が清和天皇の孫ならこちらは桓武天皇の孫だ」
と、史実では系譜は不明のようですがこのドラマでは桓武平氏のようです。
　まあ将門の周囲は敵ばかりなのだから、たまにはこういう人もいないと。
　ただ、本当に強くて頼りになる味方かどうかは不明ですが。
　
　