タイトルがいい。『手のひら予報』。
これが手相何とかだとか、“手相”という言葉が入っていると、凡百も出ている占い関係の本のワンオブゼムというイメージとなり、手に取ることはなかっただろう。
“予報”といえば、“天気予報”を連想する。ところが、“天気”の代わりに“手のひら”が入っている。
手のひらを見て予報するとは即ち“手相占い”である。
しかし古臭い“手相占い”という言葉を使わずに“手のひら予報”という、“天気予報”を連想させる新しい・科学的なタイトルをつけたのはうまい。
これはまず、タイトルの戦略勝ちである。
- 作者: 日笠雅水
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2006/08/24
- メディア: 単行本
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四柱推命 → 誕生日予報
姓名判断 → 名前予報
タロット → カード予報
風水 → 環境予報
か?あまりうまくない。
星占い → 占星術 → 天体予報
これだけはすごい。天文学のようだ。
そもそも占星術と天文学は元は一緒だったというし……。
それはともかく、本書はネーミングもすごいが、中味もすごい。
結構読みやすい。手相の見方が一つ一つ分かりやすく丁寧に解説されている。
手相を見るのは、こんなに簡単なことだったのか。
手相には興味あったが、いかにもゴチャゴチャした線の集まりで複雑そうで、今まで敬遠してきたのだが、こんなに簡単なものだったとはあっけないくらいである。
今思うのは、中学や高校に在学中に、本書の日笠雅水さんのような分かりやすい手相の本で一通り手相の見方を覚えておき、その後折あれば自分の手のひらを見て研究しておけば良かったのではないかと。
手相は固定したものではなく、日々変わっていくものだとか。
生活状況によって手相がどう変わっていくか、自分を対象として注意深く観察していくと手相の見方が上達していくのではないだろうか。そしてやがては、何かに迷った時、自分の手相を見てある程度判断材料にできるようになるのではないか。
本当に、もっと早く手相の見方を研究しておくべきだった。
少し前、別のブログで“占い検定”なんてのを提案したことがあった。
なぜ学のおもしろmono倶楽部
“占い検定”なんてどうじゃろうか?
http://yorodzu.seesaa.net/article/20640651.html
(しかし今読み返すと、すごい文体だな。一体わしは何歳なんじゃ?)
検定はなくても、ちょっと本格的に手相を研究してみようかいの?と思ったりなんかしているところじゃ。
【【主な手相用語】】
生命線 頭脳線 感情線
運命線 太陽線 結婚線
金星丘 月丘 太陽丘
水星丘 木星丘 土星丘 火星平原
著者の日笠雅水さんはネーミングがうまいようで、自分の店舗を“テソーミルーム”と名付けているらしい。
1か月待ちだそうだ。私も見てもらいたい。
大概、地理的条件で無理なのだが。
- 作者: 日笠雅水
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 1996/04
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ところで、私には運命線(中指に向かう線)が見当たらないのだが、どういうことだろうか。
「まれに見当たらない人もいます」
ということだが、珍しいのだろうか。
別のところには、まだ何をやりたいのかはっきりしていない人、という記述も。
……と思っていると、本日見てみると、右手だけに運命線のような線がうっすらと出てきているのを発見。
やはり手相は日々変わっているものだろうか。
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