問題です。この人は誰でしょう。
本日のNHK-FM「FMシンフォニーコンサート」 は、
ブラームス「大学祝典序曲 作品80」とエルガー「チェロ協奏曲 ホ短調 作品85」だった。
「大学祝典序曲」はつい先日の序曲特集でも放送したばかりだが、好きな曲なのでOKよ。
いつもながら吉松隆の解説は面白い。「大学祝典序曲」の解説も、前回より詳しかった。
当時の4つのドイツの学生歌を編曲したものだそうだ。
それを聞いて思ったのだが、「大学祝典序曲」のもとになった学生歌が日本語に翻訳されて歌われたり、新たに日本語の歌詞をつけて日本の学生が歌ったりしたことはあったのだろうかと思った。
長く旺文社の大学受験ラジオ講座のテーマ音楽となっていたのだから、日本語の歌詞を付ける試みがされていてもおかしくはない。
後半のエルガーの曲の解説で吉松雑談の面白さが爆発。
エルガーとコナン・ドイルは同時代人で、吉松氏は顔や服装が似ていると思っていたそうである。
そこで調べたのだが、ウィキペディアに掲載されていたエルガーの写真がこの記事冒頭の写真である。
(ウィキペディア 『エドワード・エルガー』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%BC
より)
なるほど、イメージとして知っていたコナン・ドイルにどことなく似ている。
飛び出た額やマスタッシュというのか鼻の下のヒゲや、英国紳士風の分厚い背広なんかが、私がイメージとして知っていたドイルを思わせる。
しかしドイルより少々スマートのようである。
まあ同じ時代の人ということだから、ファッションも似たものになるだろう。
バッハの時代の音楽家が皆同じようなかつらをかぶってキラキラした服を着ているのと同じようなものだろう。
そしてエルガーもドイルも人生前半ではあまり世に知られることなく、世紀の変わり目辺りで転機を迎え、世に出て行ったという共通点を持っているそうだ。
ドイルは医院を開業したがお客は来ず、シャーロック・ホームズものの推理小説を書いて世に知られるようになった。
一方エルガーは、田舎で音楽の教師をしていたが、やがて作曲家として有名になって世に出たという。
現実にあの時代、ドイルとエルガーに交流はあったのだろうか。お互いどう思っていたのだろうか。
しかし音楽の解説でこんな話を聞けるとは面白い。
この「FMシンフォニーコンサート」は必聴である。
Sir Edward William Elgar 1857年6月2日 - 1934年2月23日
1899年「エニグマ(謎)」変奏曲
Sir Arthur Conan Doyle 1859年5月22日-1930年7月7日
1884年『J・ハバクック・ジェフソンの証言』
1887年『緋色の研究』
1890年『四つの署名』
- アーティスト: ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団,エルガー,プレビン(アンドレ)
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エニグマ変奏曲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%8B%E3%82%B0%E3%83%9E%E5%A4%89%E5%A5%8F%E6%9B%B2
■[日々の冒険]クラシック入門番組「FMシンフォニーコンサート」
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20051010
■[日々の冒険]カリンニコフ:交響曲第1番ト短調
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20060312
■[日々の冒険]モーツァルト『交響曲第41版』の別バージョン?
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20060709
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