朝日新聞夕刊に連載中だった今野敏『精鋭』が終了しました。
(1月4日〜9月30日)
主人公・柿田亮が警察学校を卒業して警察官になって特殊急襲部隊(SAT)に入隊して訓練に励む日々を描く。
何か事件が起こるのかと思っていたら、延々と訓練に励む日々が続きました。
まあ現実の世界もそのようなものだ。
そういえば、10月1日から再連載が始まる夏目漱石『三四郎』も、
「あまりに事件が起きない」
と表現されていました。
【「それだけ」の魅力 柴崎友香さんと巡る「三四郎」
http://t.asahi.com/fyry
いずれ今回描かれたSATチームが活躍する続編も描かれるのでしょうか。
しかし大学の日常生活と警察官の日常生活は、全く違います。
『精鋭』では、
ドキュメンタリールポのような記述が毎日繰り返されました。
警察官や機動隊員って、ものすごい訓練をしてるんですね。
私のような文弱柔弱の負け組下流草食系から見れば、化け物です。
「試合のない練習」という武道の境地。
こういった激しい訓練に耐えて犯罪者から国家を守っている人々がいるんですね。
そういった縁の下の方々に感謝することを忘れずに……とはいえ、権力は腐敗します。
つい、暗い最悪の事態を想定する悪い癖をお許し下さい。
将来もし私が言論弾圧反対だとか戦争反対のデモに参加するようなことがあれば、警察官や機動隊から鎮圧される立場となるわけですが、立ち向かってもまるで無駄だということです。
デモの参加者を逮捕しようとする時は、そいつの前でわざと転んで「本官に暴力をふるって倒した」
という名目で逮捕するといいます。
体力・組織力・発言力において全くかないそうにない。
人民は弱し国家権力は強し。
「警察小説、新たな冒険」 今野敏、朝日新聞連載に抱負
http://book.asahi.com/booknews/update/2013122600006.html
wikipedia:今野敏
(2015.03.18追記)例えば、最近では辺野古の海で海上保安庁がこんな活躍しています。
海上保安庁も警官と同じような化け物的な特訓をして化け物的な体力を持っているはずです。
市民が立ち向かってもまるでかなわない、蛙の面に小便です。
『精鋭』では、先輩から、国家を守っているというようなことを言われるシーンがありました。
国家に反逆していると判断された者に対しては情け容赦ないのです。
カヌーに乗っていた男性を引き上げた後、首を押さえつける海保職員
http://www.okinawatimes.co.jp/photo_detail/?id=80720&pid=123867
http://www.asahi.com/articles/ASG8R646ZG8RUEHF00B.html
辺野古の海は燃えている!
http://ameblo.jp/64152966/entry-11927129602.html
海上保安庁のゴムボートが立ちふさがる
http://www.okinawatimes.co.jp/feature/02/start.php
■[名作文学]朝日新聞再掲 夏目漱石「こころ」を読んで
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20140925/p1
■[日々の冒険]特撮怪獣スぺクタルドラマ 荒神 宮部みゆき
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20140430/p1
■[日々の冒険]筒井康隆『聖痕』(ネタ晴らし注意!)
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20130313/p1
■[名作文学]川上弘美『七夜物語』残っている謎
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20110507/p1
■[日々の冒険]私はテレビに出たかった 松尾スズキ
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20131228/p1
■[日々の冒険]伊坂浩太郎「ガソリン生活」自家用車と家族の物語
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20121213/p1
『三四郎』な人生論 http://sanshirou.seesaa.net/
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