動かぬ鯨群
遭難したはずの捕鯨船・北海丸の砲手・小森安吉は生きていた!しかし殺された!
その裏には捕鯨に絡む恐るべき陰謀があった!!
小森安吉の殺人捜査のため、水上署や水産局が活躍!この時代の水上署や水産局は立派ですねえ。ほとほと感心します。
わたしゃてっきりこの悪徳捕鯨会社の社長は首相のお友達やらゴルフ友達で、警官どもも首相を忖度して捜査をサボタージュして未解決に終わるのかと思ってしまいましたよ。
水産試験所の所長・東屋さんが見事に悪人達を逮捕した時、本当に驚きました。こんなことがあるのですか。でも本来はこれが当然なんですよね。
時代が異常だとそこに住む人々の神経も麻痺して異常になっていきます。
私の神経も異常な時代のために毒されていました。
今の時代がいかに異常かということです。
明らかに首相が税金や国家の仕組みを私物化して証拠も挙がっているのに逮捕もされず、それどころか強行採決を進めて悪事を重ねている。これが異常でなくて何なのでしょうか。あんなのは首相ではありません、犯罪者です。
本当に悪くて恐ろしいのは岩倉捕鯨会社とかいうチンケな会社なんかではありません。
本当に悪いのは国家を私物化し、独裁化を進めている犯罪者首相であります。
本当に愚かなのは犯罪者首相によって国がどんどん独裁化・軍国主義化しているのを黙って傍観している国民であります。
そして、本当に恐ろしいのは、軍国主義に向かっていく抵抗できないほどの大きな流れ・時代の流れです。
本作品の作者・大阪圭吉は31歳で戦争に取られ、2年後に戦死されました。
もし戦争がなければもっと長生きしてもっと多くの作品を残されたでしょう。
敗戦と引き換えに日本国民が得た憲法と戦後民主主義。
その大切な宝物をみすみす捨て去ろうとしています。
我々は戦争から一体何を学んだというのでしょうか。
wikipedia:大阪圭吉
青空文庫 図書カード:No.1270 動かぬ鯨群 大阪圭吉
http://www.aozora.gr.jp/cards/000236/card1270.html
http://www.aozora.gr.jp/cards/000236/files/1270_33331.html
少年少女・ネタバレ談話室(ネタばらし注意!)
三狂人 大阪圭吉 ネタバレ検討会
http://sfclub.sblo.jp/article/179526384.html
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