本日14時からのNHK−FM「FMシンフォニーコンサート」。
吉松隆の解説でカリンニコフの交響曲第1番ト短調だった。
吉松隆の解説については以前も書いたことがある。
■[日々の冒険]クラシック入門番組「FMシンフォニーコンサート」
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20051010
今回は氏独特の雑談・薀蓄は控え目で、ごく普通のことを話していたという印象。
「カリンニコフといえばあまり知られていない作曲家で、と言うとファンの皆様に怒られるかもしれませんが」
というようなことを言っていた。
カリンニコフとは確かにあまり知られていない作曲家である。
はてなキーワードの「交響曲」の「■交響曲を書いた作曲家」には名前は挙がっていない。「など」に含まれるのだろう。(その点、以前書いたシュポアーもそうである。)
■[日々の冒険]シュポアー『交響曲第6番 歴史的』のこと
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20060107
「残念ながら34歳で早世してしまいましたが、長生きすればチャイコフスキーのようなロシアの国民的作家になったに違いありません」
と吉松さんが評価するカリンニコフ。
かなり前、まだ私が大学生だった頃、BGMとしてNHK−FMでクラシック曲を聴いていて、ものすごく美しくて華麗な交響曲が流れていた。
この曲は何だと曲の終わりに名前を言うのを待ち構えていたところ、
「カリーニコフの交響曲第一番」
ということが判明、急いでメモしたのだった。
そのメモはしばらく置いていたのでこの名前は記憶に残り、やがてメモはどこかに行ってしまったが「カリーニコフの交響曲第一番」という名前は記憶に残り続けていたのだった。
最近、アマゾンで偶然この曲を発見。
次にアマゾンで購入する際はこれもついでに購入しようと思っていた矢先のラジオでの再会である。
アマゾンカスタマーレビューでも
「おそらく交響曲史上もっとも美しい曲」
「一度聴けば心の中に忘れ難い余韻を残す」
と絶賛されているが、まさしくその通りである。
(音楽に対しては全くの素人の私の個人的感想)
イメージとしては、まさしく交響曲の中の交響曲。
ベートーベンの『第9番』、ブラームスの『第1番』のような重厚系ではなく、色々な旋律と楽器が色鮮やかに溶け合って華麗で豪華。
しかしどちらかというと都会的で洗練、というよりは、田園の風景を思わせる。
ベートーベンでいえば『第6番』であろうか。
あと、スラブつながりでドボルザークも思い出される。
いい曲だった。CDも所有したい。
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