8月21日夜の「ベストオブクラシック」を聴くと、冒頭、変わった雰囲気の曲がかかった。
いつも聴き慣れている曲とは少し違って、異国情緒が感じられる不思議な曲だった。
これは何かとネット版番組表を調べてみると、エネスコ作曲
「ルーマニア狂詩曲 第2番 ニ長調 作品11−2」
(管弦楽)NHK交響楽団
(指揮)ローレンス・フォスター
<2007/5/16> 〜東京文化会館で収録〜
というものだった。
まだまだ知らない曲はたくさんあるのだと思い知らされた。
CDを調べてみると、意外とあまりないものである。
アマゾンで
「ルーマニア狂詩曲 エネスコ」
で検索すると上位に表示されるこれらのCDには、第1番のみ収録のようで、あの日ラジオで聴いて気になった第2番は収録されていない。
これらロンドン交響楽団のCD(現在在庫切れ)ではタイトルになっているが、何で2つに分けたのだろう。
カスタマーレビューによると、第1番は有名だが、第2番はそうでもないようだ。
第2番のジャケットはないが、第1番のジャケットはいい。ルーマニアの民族衣装を着た民族舞踊の写真だろうか。動きが感じられる躍動的な写真である。
- アーティスト: ストコフスキー(レオポルド),ドヴォルザーク,エネスコ
- 出版社/メーカー: BMG JAPAN
- 発売日: 2002/01/23
- メディア: CD
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これは ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」 も収録されているし、なかなかの廉価版。お得なCDではなかろうか。
- 作者: ジーン/アンタル/コシュラー
- 出版社/メーカー: アイヴィ
- 発売日: 1993/01/01
- メディア: CD
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【追記:鑑賞記】
↑レオポルド・ストコフスキー指揮 ヒズ・シンフォニーオーケストラ
↑スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団 ケネス・ジーン指揮
早速注文して聴いてみた。
『ルーマニア狂詩曲第一番』には驚かされた。
始めはゆったりと始まるが、中盤から一気に曲調が速くなり、ジェットコースターに乗っているような気分にさせられる。
或いは、遊園地にあるコーヒーカップに乗せられて超高速で回されているような気分にさせられる。
思わず笑ってしまうようで、しかし涙が出てくるようで、笑って泣いて、泣いて笑ってと高速でグルグル振り回されているような感じの曲である。
フィギアスケートのBGMでこの曲が流れたら怖いだろう。
NHK−FMでゴンチチがやっている『世界の快適音楽』で、以前“回転する音楽”といったようなテーマが設定されたことがあったが、そういったテーマにピッタリだと思う。
2枚の『第1番』を聴き比べてみて、音楽素人の私の感想としては、ストコフスキー版は非常に滑らかで横揺れが少なく、直線的なスピード感でいわばジェットコースターだとすると、ケネス・ジーン指揮の方はゴツゴツした感じで横揺れが強調され、超高速回転コーヒーカップ気分が味わえる。
しかしこの曲は色々な版を聴き比べたいところ。遊園地のジェットコースターも色々な種類のを乗ってみるのが楽しいように。
『ルーマニア狂詩曲第二番』は、『第1番』のようにこれといったはっきりと目立つ旋律があるわけでもなく、茫洋とした感じの音楽である。
この曲を聴いたイメージは、朝の光が差し込むガラーンとした広い荘厳な大広間(教会や講堂の中)(椅子が沢山並んでいる)の中で一人佇んでいるような気分を感じさせる曲だというもの。
しかし、一般的に聴くような教会曲・ミサ曲とはちょっと違うのである。別の世界の音楽のような異国情緒が感じられる。
何度も繰り返し聴いていると、聴くほどに味わいが出てくる渋い曲である。
しかし、曲がいよいよ終わる頃になって明るい旋律が出てきて、終了間際に『第1番』を思わせる旋律がちょっとだけ出てくるのは何でだろう。
ジョルジェ・エネスク 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%82%AF
狂詩曲 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8B%82%E8%A9%A9%E6%9B%B2
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