OLDIES 三丁目のブログ

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やられっぱなしで終わらせない! ことばのゲリラ反撃術

 やられっぱなしで終わらせない! ことばのゲリラ反撃術 やられっぱなしで終わらせない! ことばのゲリラ反撃術 

 書店でタイトルを見た時、ブログやツイッターネトウヨから絡まれた時に役に立つかと思って購入しました。
 内容を見ると、想定はネット上ではなくリアルな生活上、特に、ビジネス現場が主体でした。
 そりゃそうですねえ。需要は圧倒的にそちらの方が上だ。
  
 本書では心理学で行われた実験について、豊富に紹介されています。
(元の論文まで読まれたのか、それとも解説書などから孫引きされているのでしょうか?)
 それはともかく、結論だけ述べるのではなく、本書では、根拠となる実験を紹介した後で方法を提示するという、根拠に基づいた説明が行われています。

 本書で書かれている内容を実際に実践してみようとすると、なかなか難しいとも思えますし、そんなに言うほど即効性・実効性ある目からうろこのメソッドなんだろうかとも思えます。

 ところが立場を逆にして考えて、自分が自分より強い立場の人や悪賢い人(例えば橋下徹のような人物)から被害を受け、それを追及・批判している状態を想定してみましょう。
 そのような時、相手に、本書で説明されているような方法を使われると、のらりくらりとかわされ、まんまと逃げられてしまうように思えます。
 自分が使わなくても、相手に悪用されるとまずい知識の類であります。
ということは、やはり、一応は読んで知っておくべき内容の書ではないかということになるのではないでしょうか。
   
 本書では色々な心理実験が紹介されていますが、一番記憶に残ったのが、心理学者アッシュが行った実験。
 大勢の集団の中で一人が主張すると、仲間外れにされていじめられる。
 しかし、三人が主張すれば、耳を傾けられるようになるという。
 科学的態度を重視する人々の間では疑似科学だと評判の悪い「百匹目の猿」現象を思い出したのですが、それはともかく、現実でもネットでも、たった一人で主張するのは辛いものです。
 少数派は助け合っていきましょう、相互フォローしていきましょう、ということなのです。
……とはいえ、「100番目のサル」現象を肯定的にとらえていると、またリベラルな方々から睨まれそうだな。

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ブクログ http://booklog.jp/item/1/4883997022
BOOK.asahi.comhttp://book.asahi.com/book/9784883997022.html


■[日々の哲学]橋下徹『わが交渉』 最後に思わずYESと言わせる最強の交渉術
  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20120301/p1
■[日々の哲学]議論で勝つ方が正しいのか
  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20120206/p1 

 wikipedia:百匹目の猿現象
 wikipedia:シェルドレイクの仮説


 大人のケンカ必勝法―論争・心理戦に絶対負けないテクニック (PHP文庫) 論争を快適にする30の法則 頭が良くなる議論の技術 (講談社現代新書) 絶対困らない議論の方法―なぜ、「へ理屈」が大切なのか (知的生きかた文庫)

     
 平成26年4月1日 消費税8%まであと何日? http://counting.hatelabo.jp/count/40440
 平成27年10月1日 消費税10%まであと何日? http://counting.hatelabo.jp/count/72110      
         
      
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