OLDIES 三丁目のブログ

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ルソー編曲版『四季』

 7月2日のNHK-FMバロックの森』は、「グルックとルソーの音楽」。この日が誕生日の作曲家グルックと、この日が命日のルソーの作品を聴くという趣向。ここで特筆すべきは、ルソーの曲。

「“四季”から 春」     ヴィヴァルディ作曲、ルソー編曲
                      (10分29秒)
                   (フルート)難波  薫
               <キング KKCC−3015>

 ルソーとはあの著名な哲学者のジャン・ジャック・ルソーである。大学教養課程で哲学を選択し、レポート作成のために少しばかりルソーを調べたので、ルソーには音楽家としての面も持っていたとは知っていた。しかしあの有名なヴィヴァルディの『四季』を編曲していたとは。
 音楽には詳しくない私が聴いてみた印象では、吹奏楽用編曲だと分かった。しかしブラスバンドというのではなく、かなり小編成である。楽器には詳しくないので確定できないが、フルートで演奏しているのではなかろうかと思っていた。
 後で検索して調べてみると、難波薫という方のフルート演奏だと分かった。
 
◆ヒューマンリポート 人間大好き! フルート奏者 難波 薫さん
  http://www.tobu.co.jp/monthly/march2007/human03.html

━━それにしても、18世紀フランスの哲学者、ジャン=ジャック・ルソーがアレンジしたヴィヴァルディの『春』があるなんて! クラシック通の方でも、あまりご存じないと思いますが。
難波 そうですね。協奏曲『四季』の中の『春』は、皆さんご存じでしょうが、そのソロ・ヴァージョンがあると聞いて、私もびっくりしたんです。さらに編曲者がルソーだなんて、本当に驚きました。

 

フルート・レボリューション

フルート・レボリューション

 
Neowingというサイトでは、視聴できるようです。
 
◆大思想家ルソーは大音楽家
  http://www.asahi-net.or.jp/~RD6Y-TKB/Geneva006.html
  http://www.asahi-net.or.jp/~RD6Y-TKB/SwissMusic_index.html
スイス音楽紀行様のコンテンツ。こちらの記述によると、ルソーは音楽家としてもかなり活発に活動していた模様。
 音楽方面ではルソーはフランス音楽界の大家・ラモーと対立。ルソーとヴォルテールが対立していたことは大学教養課程のレポート作成の際に知ったのだが、どうやら音楽方面ではヴォルテールとラモーがタッグを組んでいたよう。
 
バロックの森HP http://www.nhk.or.jp/baroque/
 
 しかし最近の「バロックの森」や「ミュージックプラザ 1部−クラシック−」はテーマを決めて選曲しており、なかなか面白い。
 




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