40歳からの人生を変える1日10分速読勉強法 (講談社ニューハードカバー)
速読というより、“速習”“勉強法”の本。
1章、2章は雑談。これで半分。
2章で、“世に盛る速読術”の代表例として、川村・若桜木式(ジョイント式、新日本速読研究会)速読術を批判。
しかし、自分が実際に会費を払って在籍したわけではなく、市販されている本のタイトルが矛盾している、といったような姑息な揚げ足取りの感が。
「そんなこと、科学的にできるわけがない」
と、やりもせず最初から決め付けていますが、それこそ“非科学的”な態度では?
日本の武道など、達人になれば“科学的”に不可能なことが実際にできるようになるのです。
私は、速読は“科学”ではなく、“武道”“超能力”“霊能力”の類いだと思っています。私に速読ができないのは、武道もできないし、超能力も霊能力もないからです。
3章以下がようやく“勉強法”の本題。
川村・若桜木式速読法の本を読み漁った私にとっては真新しい記述ではなく既視感のある記述ばかりでした。
川村・若桜木式速読の本にも受験や資格試験対策のハウツーが色々と書かれていました。私は速読の方はマスターできませんでしたが、こういった勉強法の記述は大いに役に立ち、その後色々な試験に応用できたので、無駄ではありませんでした。
結局、速読に対する考え方が違うだけで、川村・若桜木式も高島式も、“資格試験のための勉強法”に関しては同じようなことを言っていると思います。
ただ、高島氏は博学なので、そこそこに頻出する事例や雑談は面白かった。
国際弁護士のハードな世界
英文速読の話
スピードリーディング―科学的英語の速読
バッハ『パッサカリア』、テレマン『2つのフルートのためのソナタ』などバロック音楽をBGMとすると、英文速読の効果が上がった、と。
「味見読書」の試み
↑あまり広まらなかったような?
「味見読書」で本離れが無くなる! (21世紀型授業づくり)
なお、高島氏は53歳から毎年10個の資格を取り続けた、ということです。
よく読むと、それまで経営していた会社を譲渡し、それから資格評論家を目指して資格試験に挑戦した、ということです。
この資格勉強、他の仕事やアルバイトをしながらやっていたのか、それとも、不労所得を得ながら、或いはそれまでの蓄えを使いながら資格試験に専念していたのか、で事情が違って来ると思います。
その辺の事情、著者は他に資格試験勉強法の本も書かれているので、開陳されているのでしょうか。
その後本書を文庫化する際、『人生が変わる「朝5分」速読勉強法』と改題されたそうな。
“朝5分”“速読”と私を釣り上げるようなキーワードが2つも入っている!実にうまいですね。でももういいや。
40歳からの人生を変える1日10分速読勉強法 (講談社ニューハードカバー)
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人生が変わる「朝5分」速読勉強法 (講談社プラスアルファ文庫)
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