4歳児に、
A「今すぐ少しのお菓子を食べる」
B「15分後にたくさんのお菓子を食べる」
この選択肢を与えます。子供がどの行動をするのかを調査しました。
この調査で分かった事は、
それぞれの子供のその後です。
追跡調査した結果、Bの行動に出た子供は
Aの行動に出た子供よりも思春期になった時に
より自信があり、自己主張が出来、学校の成績も
よいものでした。
成功する人の考え方 http://bb55.blog-fps.com/Entry/322/
すごく息の長い調査だ。どうやって調査したのだろう。
色々なことが考察できる実験である。
私なら当然Bを選ぶ。
しかしこの実験のようにはうまくいかず、思春期になると色々なボタンの掛け違いが起こり、それが積み重なって身動きが取れなくなり、自信を喪失し、人生を転落することになってしまった。
この選択肢には落とし穴があって、では15分後には確実におかしがもらえるのか、詐欺ではないかということ。
今の時代にも投資だとか投機だとか、それに似たような詐欺がありますな。
今の時代では意外とAを選ぶ子どもの方が現実的で詐欺に騙されにくいとか?
これに関して思い出すのは、大学教養課程の授業でレポート作成のために読まされたV・E・フランクルの『夜と霧』の中で述べられていたエピソードのこと。
ほんの少しだけ配給されるパンを、すぐに食べてしまう派と保存して朝起きた時の楽しみに取っておくという派がいて議論していたそうである。
私なら後者だ、と思って読んでいたが、置いておいても後まで無事に残っている保障はなく、もらった時に一気に食べて胃袋に入れてしまうのがいい、と書かれていて、なるほどそんな考え方があるのかと驚いたものである。
生きるか死ぬかの極限状態では、「あとで」などと悠長なことは言ってられない。「今すぐここで」でないと生き延びられないんだろう。
常に「後で」という思考をしていた私はハングリー精神に欠けのほほんと生きていたということか。
結局この部分だけ衝撃をもって印象に刻まれ、他の部分は忘れてしまったがこの部分だけは未だに覚えている。
思えば私の人生も、「後のためにとっておこう」と思って結局できなかったことが非常に多い。というかそればかりである。 江戸川乱歩の少年探偵団シリーズも、発表順に全作読んでしまおうと思っているうちに結局最初の数巻を読むだけに終わってしまった。今でも悔やまれて仕方ない。
↑一体これは何だ!?パロディ物も原典を知らないと本当に楽しめないものである。
シャーロック・ホームズシリーズやアルセーヌ・ルパンシリーズも完訳版で発表順に読むんだと意気込んだものである。
何とかホームズ物は達成できたと思うが、ルパンシリーズは全然読むことができなかった。
海外小説は完訳版にこだわる余り、結局読むことができなかったのがほとんど。
せめて速読ができたらと時間と金をかけたが達成できなかったのだが、それは別の話。
だから「本は読める時に読め」である。
「後で」
と思っても、その「後」は来ないものと思え。
引っ越しをしたら、
「後で使おう」
と思って取っておいたスーパーのビニール袋の多いこと。
それに古新聞も大量に出土。「今は読めないがいずれ速読をマスターしてから読める」と思って大切に保存していたのである。
結局私の人生はこれらの、後で使おうと思って忘れられていたスーパーのビニール袋や、後で読もうと思って読めなかった古新聞・少年探偵団シリーズに象徴されている。
成功哲学的に考えれば、
「今できることは後に延ばすな」
「今できることは今すぐにやれ」
というのが正解だろう。
……と思いつつ、本日も速読法の練習に励むのであった。
速読をマスターしない限り、速読詐欺・能力開発詐欺の被害者かつ人生の落伍者で終わってしまうじゃないか!
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