武蔵野
国木田独歩は夏目漱石の4歳年下でほぼ同時代人のようですが、本作品の文章は難解。文語文に近い。一読して意味が取りにくいのですが、何度でも咀嚼して味わいたい作品。
『読書百遍意自ずから通ず』
というのがふさわしい、何度でも再読し音読したくなる名品です。
本作品では武蔵野の自然や地形について色々と記述されています。
私が現在住んでいる地方も結構自然が残っていて、思い出して比較しながら読みました。
しかしながら、武蔵野を歩けば思わぬところに出るとか、農家の庭先を通って往来に出るとか、まるで異次元空間やファンタジーを思わせる記述も。
「武蔵野を除いて日本にこのやうな処がどこにあるか。北海道の原野にはむろんのこと、奈須野にもない、そのほかどこにあるか。林と野とがかくもよく入り乱れて、生活と自然とがこのやうに密接している処がどこにあるか。」
とあるので、武蔵野独特の地形のようです。
そして今では当時の面影は残っていないようです。
当時の貴重な武蔵野を今に伝える記録映画のような作品でしょうか。
耳で読む本、オーディオブック 「「武蔵野」「詩想」」― 国木田独歩 配信中!
↑FeBeのオーディオブック版で聴きました。
ただ、朗読者が高性能合成音声です。やはり人間の朗読にはかなわない。人間が情感込めて朗読するのとは全く違います。本作品のような文語体に近くて意味が取りにくい作品は、人間に朗読して頂きたかった。
私が実際に聴いて良かったオーディオブックです。
https://www.febe.jp/booklist/list/5064
wikipedia:国木田独歩
wikipedia:武蔵野
青空文庫 図書カード:No.329 武蔵野
http://www.aozora.gr.jp/cards/000038/card329.html
らんどくなんでもかんでも 7 「武蔵野」国木田独歩
https://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/2992126.html
広岡威吹の作家ブログ 国木田独歩「武蔵野」小説感想
http://blog.livedoor.jp/blueskytheory/archives/1784622.html
千夜千冊 655夜『武蔵野』国木田独歩 ...
https://1000ya.isis.ne.jp/0655.html
ブクログ
http://booklog.jp/item/7/000329
http://booklog.jp/item/1/B009IXBPHW
詩想
非常に短い4つの断片。しかし雄大な時間と広大な空間を感じさせるスケールの大きな、しかし非常に繊細な作品。
思えば私も没落して御家断絶して忘れ去られていく運命にあります。
我が身と境遇を思うと余計に味わい深い作品です。
青空文庫 図書カード:No.42204 詩想
http://www.aozora.gr.jp/cards/000038/card42204.html
■[速読読書]非凡なる凡人 国木田独歩
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20150331/p1
ブクログ
http://booklog.jp/item/7/042204
http://booklog.jp/item/1/B009AKNAZS
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