OLDIES 三丁目のブログ

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7月25日(日)ワールドプロレスリング〜新日選手の悪への変身ブームにうんざり

 一番すげぇーのはプロレスなんだよ〜!プロレスの地位向上と毎週1時間放送を目指す極私的地上波TV観戦記 の5回目であります。
 地上波TV放送から知り得る範囲のみから妄想を暴走させていることをあらかじめお断りしておきます。
 
 外敵最強コンビに奪われたIWGPタッグを奪うため、健介とライガーが出陣。といっても健介も外敵なのだ。正規軍はどうした!
 私のプロレス情報はほとんどTVだけなのだが、しばらく見ないうちに、ライガーが悪に変身して邪道・外道・竹村と軍団を結成している!しかもチャンピオンシップの試合にこういった悪の軍団が介入してくる。
 これではかつて新日の選手も批判していた過激なデスマッチが売りのインディペンデント団体と同じではないか。邪道も外道もちゃんとしたテクニックがあるのだから、そろそろまともなスタイルに戻って欲しい。
 ライガーは新日ジュニアに不満があるとか改革のためとか言っているようだが、悪に変身して反則ファイトをすることが根本的な改革となるのか!
 高山も鈴木も反則ファイトなしに正統派の試合をしてプロレス界を盛り上げている。これこそがプロレスの地位向上活動である。
 ノアの小橋・秋山・三沢・丸藤にしてもワイルド2にしてもそうである。
 これら正統派プロレスラーとライガーの新軍団を比べてみると、どちらがプロレスの地位向上に貢献しているかは明白。
 プロレスを初めて見る人に小橋VS秋山戦とライガーの新軍団の反則ファイトの試合を比べてもらうと、どう思うのだろうか。
 これからのプロレスは昔のような反則レスラーと正義レスラーの戦いであってはいけない。
 鍛えた肉体とテクニックと気合いがぶつかる試合であるべきである。

 かつてジュニア界を引っ張ってきて多大な貢献をしてきたライガーだが、今の時期の安直な悪への変身はいかがなものか。

 プロレスにしろ、人生にしろ、悪に走って目立とう、主張しよう、という姿勢は良くない。

……と思っていたら、次は矢野透の試合である。
 矢野も、キャリアもないのに、今から悪に走ってどないするねん。
 安直に悪のキャラクターに走ろうとするから、肝心の基本がおろそかになる。
 そういった安直な姿勢を叱るべきベテランの後藤や斎藤が一緒になっているのでは、新日のレベルが低下するだけではないか。(3人でブロンドアウトローズを復活させるのだったらまだ許せると思う。)

 かつて女子プロで、ブル中野アジャ・コングが全盛の頃、若手選手がブルやアジャに弟子入りしてしごかれていた頃があった。しかしブルもアジャも確固とした基礎とテクニックがあり、これはこれで、プロレスの基本や精神面からきっちりと叩き込む効果があった。
 矢野が今頃中途半端なキャラクタープロレスをしても、今後の成長にマイナスなだけである。

 総合格闘技だかK1だかプライドだか知らないが、いい気になってんじゃないぞといったような格闘技と観客を奪い合う時代に、一昔前のようなこんな試合をしていては、プロレスの評判を落とすだけではないか。

 蝶野にしろ中西にしろ、新日は、悪に変身することがブームなのか。それがプロレスのためになるのだろうか。

 次回予告として少しだけ紹介された、藤田VS柴田の試合の方が期待が持てそうである。本来なら、こちらの方を先に放映するべきではないのか。
 この試合の選択眼のなさ!ワールドプロレス中継がこんな状態では、プロレスの地位向上も、プロレス放映時間1時間枠復活も思いやられる。

 ベルトを防衛した鈴木みのるは試合後、マイクで言った。
「こんなんじゃ、次もやはりノアだな」

 まさにその通り。悪と反則に走る前に、正統派プロレスと気合いで自分に勝ち、相手に勝ち、観客に勝てるように鍛えることこそプロレスの未来がある。
 それがストロングスタイルではないか。新日にはストロングスタイルはなくなってしまったのか。

 プロレスの地位向上とプロレス放映時間1時間枠復活は、ノア中継とドラゴンゲートに期待するしかないのか。
  




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