メルマガ『日本の名作を読みながら速読力を身に付ける』
http://www.servicemall.jp/sokudoku/top.htm
は、本当に素晴らしいメルマガだと思います。
毎日少しずつ速読訓練のテキストが配信され、しかもそれが無料です。
一時さぼったため、かなりたまっていましたが、最近またやり始めました。
海野十三『海底都市』は44回も続いたんですね。
本日ようやく終了しました。
戦前を代表する空想科学小説の大家・海野十三のテキストで速読訓練できるとは、いい時代になったものです。
(あらすじ)
主人公の少年は、級友にタイムマシンに乗せられ、未来の海底都市の見学に行く。
しかし人類は、地上の人類だけではなかったのである。
海底に住む人類が、海底都市の侵略を計画していた!
主人公は、この2つの人類の争いに巻き込まれていく!
速読訓練として読んだので、細かいところはうろ覚えです。
読んでいるうちに、有名な『ウルトラセブン』の「ノンマルトの使者」を思い出しました。
(実はまだ「ノンマルトの使者」は観たことありません。)
この『海底都市』では、主人公の大・大・大活躍により、ハッピーエンドに終わります。
最後の、何度も死んでよみがえる場面では、『キカイダー01』最終回のハカイダーを思い出しました。
「このタイムマシーンが故障するまで、何度でもよみがえらせてやる」
と友人が不吉なセリフを言って伏線を張っていたので、ハラハラしました。
果たして、タイムマシーンはやはり故障したのですが、全てが終わった後でした。
最初、これは夢オチだったのかと思ったのですが、そうではないようです。
未来の世界で未来の自分や結婚相手に会って大丈夫なのか、というパラドックスも提出されていたのですが、
聡明な主人公はその疑問にも見当がついたようです。なるほど、そういうことか。
もしそうなら、あの未来世界での大活躍も、単なる冒険物語というのではなく、もの悲しい色合いを帯びて感じられます。
それにしても、単なる学生の身でタイムマシンを発明する友人というのは、すごい設定だ。
(彼は未来の海底都市では博士となっていて、主人公と一緒に活躍します。)
しかし未来の海底都市の描写は、素晴らしい。
これが実は1948年からわずか20年後、という設定。
科学と未来に対する自信が感じられます。
■ [速読読書]海野十三『海底都市』
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20050511
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