将門の館が夜襲されて絶体絶命の続き!
良兼(長門勇)と対峙した良子(真野響子)は多くを語らない。
言論戦が好きな私としては、ここは理屈をもって演説して将門の正当性を主張し、源平連合軍の非を論難してほしかった。学生運動のアジ演説のノリです。
しかし素朴な坂東平氏の女性はそういう理屈は持たないのでしょうな。
将門陣営には将平(岡村清太郎)や菅原景行(高橋昌也)の他には理論家で弁が立つ人はいないようですが、今後関東独立を維持していくためには、理論構築が必要です。
軍師的立場の人材の登用が急務です。
さらに乱戦が入り乱れて、源扶(峰岸徹)は将門に一騎打ちを所望する。いい度胸してる。
一瞬、将門が負けたように見えるが結果が逆転し、将門が生き返り扶は倒れる。
民人達が将門軍の加勢にやって来るという情報も入り、良兼軍は退却。
裏切りが露見した小春丸(島米八)は将頼(高岡健二)陣営から追われ、恋人(藤田弓子)から愛想を尽かされ、良兼陣営からも追い払われる。
そして大河ドラマ第33作『花の乱』の主人公・日野富子(三田佳子)を思わせる最期を迎えるのであった。
wikipedia:花の乱
貞盛(山口崇)は母・秀子(丹阿弥谷津子)に、都の忠平卿(仲谷昇)に将門との和睦の仲介を頼みたいと相談、秀子も同意する。
確かに、この辺で和睦するのが現実的だ。しかし良正(蟹江敬三)や源護(西村晃)らは同意するだろうか。
まず身内とコンセンサスを取っておくべきでは?
貞盛が繁盛(佐々木剛)や侘田真樹(藤巻潤)や小督(多岐川裕美)に都の政府の威光について話していると、兄嫁の詮子(星由里子)や定子(新藤恵美)がやって来る。
貞盛は将門討伐を頼みに都に上るのだと誤魔化すが、内心源氏の嫁達には愛想が尽きていたのである。
しかし坂東平氏の野郎どもの中で、貞盛だけは女扱いが異常にうまい。上司に取り入るのもうまい。
こんなタイプが出世するのでしょう。当然私は出世できないタイプ。
貞盛は都に向かうが、それを田原藤太(露口茂)と佐野八郎(松村彦次郎)が見ていた。
田原藤太は貞盛の上洛について将門に知らせる。
藤太は
「将門には欠けているものがある」
「心が温かい」
「なくてはならないものは心の冷たさである」
「民人に慕われるのではなく、恐れられねばならない」
とわけの分からないことをぶつぶつと。
一度体制に反発して反省して転向した藤太としては将門に対して複雑な思いがあるのでしょう。
この辺の心理は非常に複雑な問題です。
両雄並び立たずといいますが、このままでは将門と藤太は並び立たない存在なのでしょうね。
将門がレジェンド藤太に対して徹底的に下手に出て思うところを誠意をもって伝えれば刎頸の交わりも可能になったかも。
至って単純な将門ではそれは無理か……と、人間関係で失敗ばかりしてきた私が高所から勝手なことを言ってます。
藤太から貞盛上洛について知らされた将門陣営は、貞盛追討を決定。
まあ確かに普通に考えれば援軍を求めに行くのだと思いますね。
しかしここは貞盛にはこのまま何事もなく京都に行って和睦交渉をしてほしかった。
田原藤太も将門への好意の上でしょうが、結果的にお節介な余計なことをしてくれたものです。
現実はどうだったのか分かりませんが、このドラマでは将門の乱はこのように偶然が重なって運命に翻弄されて起こってしまったように描かれています。
- 作者:海音寺 潮五郎
- メディア: 文庫
雑記帳
大河ドラマ『風と雲と虹と』第41回「貞盛追跡」
https://sicambre.at.webry.info/201005/article_27.html
戦国放題 こたつ城
「風と雲と虹と」7(40~46)
http://kotatu.jp/hyo/sakuhin/masakadozakki/40-46.htm
14風と雲と虹と76 過去ログ
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wikipedia:風と雲と虹と
#平将門 #風と雲と虹と
ツタヤ
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