OLDIES 三丁目のブログ

森羅万象・魑魅魍魎を楽しみ・考える不定期連載ウェブログです。本日ものんびり開店休業中。

激論!プロレス討論会〜抽象論でなく具体的に語ってほしかった

「TVプロレス 激論!プロレス討論会
 21世紀にプロレスが生き残る道とは?」

という討論会が深夜に放映されていた。
 蝶野正洋永田裕志獣神サンダーライガー鈴木みのる棚橋弘至といった現役レスラーも参加。
 週刊ゴングの金澤編集長や新日本プロレスの上井プロデューサーなども参加。
 K1のプロデューサーも参加していて、K1と対比する形で進んでいった。

 プロレスを見ることは哲学することである、と誰かが言っていたが、本当にこんな風にプロレスについて語るのも聞くのも面白い。(⇒⇒)
 しかし、話が一般論・抽象論に終始したのが勿体無かった。
 折角現役レスラーが参加しているのだから、現在進行中の行動を例にして具体的な討論をしてもよかったのでは?

 例えば、今年のG1クライマックスの決勝戦天山広吉VS棚橋の評価が高く、何度も話題に上がった。
 このG1の決勝トーナメントで蝶野は、暴走の末反則負けをしている。その前日には、同じ中邑真輔相手に両者リングアウトに持ち込んでいる。かつてG1男と言われた蝶野が、こんな姑息なことをしていていいのだろうか。
 天山VS棚橋や高山VS佐々木は名勝負だが、この蝶野VS中邑は名勝負と言えるのだろうか。このような試合をしていてプロレスは生き残れるのだろうか。

 また、「未来のために子どものファンを育てなければならない」と言っていたライガー
 しかし、彼の悪の軍団は子ども達を育てるのだろうか。反則軍団を応援する子ども達とは、末期的な光景である。
 私の子どもの頃のヒーローは、初代タイガーマスクだった。ヒーローは正統派であるべき。
 ライガーの悪の軍団名は「コントロール・テロ・ユニット」。
 今の世に「テロ」という言葉を使うとは、何というセンスをしているのか。しゃれにならない、とはこのことだ。
 ライガーの悪の軍団は、良識的な人間を遠ざけているだけではないのか。
 こんな悪の軍団が増殖していくばかりでは、プロレスに未来はない。

 また、中西学のヒール転向はどうなのか。
 中西と仲間割れした後永田は、
「みんな離れていってしまう」
と涙を流した。
 その後、
「今の中西はすごろくと同じ。振り出しにもどってしまう」
と酷評。
 この件についても語るべきテーマはありそうではないか。

 折角スタジオにはTVモニターがあったのだから、こういった具体的な話を、映像を交えて激論して欲しかった。

ともかく、こういった企画は面白いので、またやってほしい。