オープニング前、第15代将軍・徳川慶喜(今井朋彦)、堂々の登場。早速の曲者ぶりを見せつけてくれた。
松平容保(筒井道隆)に「世の申すことに間違いはあるか」と問い詰めるのが癖のようだ。
お幸(優香)の死。ちょっと医学的な考察だが、病名は何だったのだろうか。咳も出ていなかったし、最後まで比較的元気に歩いていたし。
進行の早い悪性腫瘍だったのだろうか。
「新選組を出る」
と、門下生に告げる伊東甲子太郎(谷原章介)。うろたえて何も言えない藤堂平助(中村勘太郎)。
ここで
「異議あり!」
と決然と異を唱えることができない弱さ。(⇒⇒)
新年会にかこつけて永倉新八(山口智充)と斎藤一(オダギリジョー)を呼びつける伊東。
「私の目指す新選組には、お二方がぜひとも必要なのです」
と言うが、この2人を一本釣りする理由は?
しばしば土方歳三(山本耕史)と対立し、伊東が加入する前だが、一度反乱を起こしたことのある永倉は分かるが、なぜ斉藤をスカウトするつもりになったのだろう。
永倉ならともかく、斉藤は伊東のような知識人タイプではなく、武一筋のバリバリの体育会系で馬が合わないという感じがするのだが。
以前の永倉の反乱の際、斉藤が偽りの加入をして情報を流していたという過去を知っているのだろうか。
そういえば、永倉はかつて自分を裏切った斉藤のことをどう思っているのだろうか。
「伊東さんが新選組に残るよう、説得してみる」
と永倉に言われて賛成する平助。本来なら、永倉に言われる前に平助が説得していなければならない。
無断でここに来たお二方は、もはや新選組には戻れない、と変な理屈を言い出す伊東。
「近藤さんならそんな策を弄しない」
と一笑にふす永倉。
確かに永倉の言う通りだ。
私も、最近の新選組は硬直化してどうかと思うし、最近おかしくなってきた土方や近藤らと比べて、伊東の方がはるかにまともな人間ではないかと思ってきていたのだが、こんな変な策を弄するのでは将来性が全くないと思ってしまう。
新選組を出るというのであれば、試衛館仲間を一本釣りするようなことはせずに、まず自分の門下生や希望者のみを率いて出て、しかる後に希望者を受け入れればいいのである。
原田左之助(山本太郎)の
「何でオレを誘わねーかなー」
という反応が笑えた。しかしこの反応、分かる。
原田だからあけっぴろげに言ったが、こういう心理は誰にでもあるのではないか。
もう一つ笑えたのが、佐々木只三郎(伊原剛志)と共に新選組屯所に乗り込んできた滝本捨助(中村獅童)。
佐々木と面談中の近藤・土方の視線が隣の捨助の方に行っているのが面白かった。
伊東は、長州の動向を探るため、御陵衛士としての分派活動の了承を取る。
「血を流さずにすむのであれば、言いくるめられるのもいいと思った。
そして伊東さんは言いくるめてくれた」(というような意味。細部は違ってるかもしれない)
と言う近藤勇(香取慎吾)の発言がいい。これだからこそ、近藤局長が信頼されているのだ。
今回、伊東に対してにしろ、永倉に対してにしろ、近藤局長の温情的な態度がよかった。
土方は隣で不満そうだったが。
やはりトップには温情的な者がいるべきだと思った。
沖田総司(藤原竜也)に、伊東先生は私には何も声をかけてくれない、と迷いを告げる平助。
何も言わない仲が一番強いんだ、とフォローする沖田は、随分と成長した。私ならとても思いつけないフォローだ。
しかしこんなところでも、伊東の無神経が現れている。
伊東の片腕・加納芳雄が平助を気遣っていたのが救いだが。
そもそも
「伊東先生は私の名を覚えてくれない」
と言って試衛館に移った時から平助は近藤門下生になったのだし。
永倉らに変な策を弄するところを見て、伊東を見限ろうとはしなかったのだろうか。
しかし一方で、小心者の策士策に溺れたかつての師匠の将来性が危ないからこそ、私が残って助けてやらねばならない、と思うかもしれない。確かに私は今回、伊東が哀れになって応援したくなった。
試衛館仲間と涙の別れをする平助。
斉藤も土方の命で偽りの御陵衛士入りをすることになったが、彼はお別れをしたのだろうか。
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まだまだブログで使う人が少ないようなので、こんな活用法もある、ということで、導入してみます。
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