OLDIES 三丁目のブログ

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詐欺師が「武士道」を言う滑稽さ

新渡戸「武士道」人気 教育基本法改正・反対両派の論拠
 http://www.asahi.com/edu/news/TKY200612070203.html
 
 こちらの方が転載されています。
→タカマサのきまぐれ時評
 新渡戸「武士道」人気 教育基本法改正・反対両派の論拠(朝日) 
  http://blog.drecom.jp/tactac/archive/1265
 
 私がメモするのは以下の部分。

 一方、新渡戸が初代学長を務めた東京女子大の教職員有志は、10月27日付で改正に反対のアピールを発表。新渡戸が常に強調した「精神の自由」と「等しく尊重される個の価値」は「現行基本法が掲げてきた理念」として改正の動きに反対している。
 
 同大の湊晶子学長は、現行教育基本法の制定にかかわった南原繁や河井道らが新渡戸の教えを受けたことを指摘する。新渡戸はキリスト教徒。湊学長は『武士道』でも、最後の章でキリスト教を根底に置いた個人の大切さが説かれていることを挙げる。
 
「改正案第1条では『個人の価値をたつとび』が消え、前文に『公共の精神』が入る。だが新渡戸は、まず『私』である『個』を確立し、その個が集まって共同体の『公』が確立されると考えた。個すなわち人格の確立が教育の最大の目的のはず」という。

「だが、100年前の本。そのまま復活したとすれば、とんでもない」(田原総一朗
「日本でも西洋とは違う形のキリスト教が徳目を担ってほしいというのが新渡戸の結論。きちんと理解しないと、封建道徳に後戻りする主張が生まれる」(佐藤全弘・大阪市立大名誉教授)
「新渡戸の『武士道』は、江戸期までに実在した武士道とは違う。近代になってつくられたものだ。それを教育現場で回復せよと言うのは、実はとても非歴史的だ」(東京大・小島助教授)
「あらゆる思想は後の解釈で、どちらにもなる。それが教育基本法の改正論議ではシンボリックに出ていますね」(東京大・小島助教授)
 
 新渡戸稲造がどのような人物でどのような考え方をしているのか、
 新渡戸が思い描いている『武士道』とはどのようなものか、
 新渡戸が思い描いていない『武士道』も当然あるだろうし、『武士道』にも色々あるとは思う。
 しかし、これだけは確実に言える。
 
 タウンミーティングでやらせするのが「武士道」なのか。
 タウンミーティングでやらせするのが「美しい国」なのか。
 タウンミーティングでやらせして強引に改正する方が武士道の恥さらしであり、美しくない方ではないのか。
 
はてなリング > 教育基本法改悪反対 http://xxxkaiakuxxx.ring.hatena.ne.jp/
  当ブログでは生臭い政治のことは書かないつもりですが、立場の表明だけはしておきます。
  




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