本日朝、NHK-FMのミュージックプラザ1部−クラシック−を聴いていると、日本の作曲家・深井史郎が戦前に作曲した変わった名前の曲が放送された。
「パロディ的な四楽章」 深井史郎・作曲
・第1楽章 ファリャ
・第2楽章 ストラヴィンスキー
・第3楽章 ラヴェル
・第4楽章 ルーセル
(16分33秒)
(管弦楽)読売日本交響楽団
(指揮)山岡 重信
<VICTOR VICC−23007>
音楽のタイトルで“パロディ”と銘打っているのも珍しいし、日本の作曲家が戦前に作曲した曲というのも珍しい。
番組でもこの曲の由来など少々説明されていた。
気になったので検索してみた。
深井史郎 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B7%B1%E4%BA%95%E5%8F%B2%E9%83%8E
日本の作曲家を聴く 深井史郎
http://www003.upp.so-net.ne.jp/johakyu/fukai.htm
Musica Bella 深井史郎(ふかいしろう)
http://www.musicabella.jp/pukiwiki/index.php?%BF%BC%B0%E6%BB%CB%CF%BA
松浦晋也のL/D 深井史郎の音楽を聴く
http://smatsu.air-nifty.com/lbyd/2005/08/post_4c6c.html
新しい世紀のための音楽 本物の作曲家「深井史郎」
http://orchestra.exblog.jp/2887793/
深井史郎:パロディ的な四楽章/バレエ音楽「創造」/交響的映像「ジャワの唄声」
- アーティスト: ロシア・フィルハーモニー管弦楽団,深井史郎,ドミトリ・ヤブロンスキー
- 出版社/メーカー: Naxos
- 発売日: 2005/06/01
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番組ではその後、各楽章のパロディ元となった作曲家の作品を放送。
「交響的印象“スペインの庭の夜”」 ファリャ作曲
・ヘネラリーフェで ・はるかな踊り ・コルドバの山の庭で
「小管弦楽のための組曲 第2番」 ストラヴィンスキー作曲
「弦楽四重奏のための三つの小品」 ストラヴィンスキー作曲
・第1番 ・第2番 ・第3番
「きつね」 ストラヴィンスキー作曲
「組曲“マ・メール・ロア”」 ラヴェル作曲
・眠りの森の美女のパヴァーヌ ・一寸法師
・パゴダの女王レドロネット ・美女と野獣の対話
・妖精の園
「舞踊組曲」 バルトーク作曲
なかなか面白いプログラムだった。
ただ私は音楽には詳しくないので、パロディになっているのかどうか全然分からなかった。
そもそもパロディ元となった作曲家の作品自体あまり知らないのである。
この曲について色々語れるようになれば、“永遠のクラシック音楽初心者”の肩書きも返上できるだろう。
しかし曲の狙いは面白い。こんな観点で作られた作品はもっとあっても良いのではないか。*1
曲自体も面白いが、放送を構成も面白い。単に色々な曲を流すのではなく、こういったテーマを決めて選曲するのも面白い。
今後もこういった企画を色々やってほしい。
そういえばかなり以前、その日にちなんだテーマを決めてプログラムしていた時期があった。
ネタ切れになる日はないのかと心配していたが、無事に番組改変期まで続けることができたのである。
この時のテーマと選曲などの放送記録、結構興味深い資料だと思うのだが、どこかに残っていないものだろうか。
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*1:■[日々の冒険]シュポアー『交響曲第6番 歴史的』のこと http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20060107 も似たテイストを感じる。