朝日新聞4月11日に
本と思い出 ありがとう
という記事が掲載されていた。
兵庫県のある町立図書館の館長が定年退職されたという記事。
子どもの顔と名前と読書暦を覚え、いい面を伸ばす本を薦め、児童書の世界で日本一とも言われている小寺啓章というその方は出版界でも著名な司書だという。
かなり長い間勤務していたので、親子2代で利用している人もいるという。
20年前、母親と2人暮らしのミホちゃんという女の子がほぼ毎日通ってきて、閉館時間までいた。
小学1年の夏に引っ越し、翌年の夏休みに1度だけ来て、それ以来会っていないそうである。
小寺さんはミホちゃんが大好きだった本をプレゼントするつもりで用意していたが、渡せないままという。
こんなことまで覚えているのか。
20年前というならば、今ではもう母親になっていてもおかしくない頃である。
町の図書館員と少女の出会いとその後の物語。
事実は小説より奇なりというが、ドラマが浮かんでくるようなエピソードである。
丁度同じ日、ヤフオクで『つづり方兄妹』という本が出品されていて、出品者の説明文に興味を引かれて検索したところ、言及されている色々なサイトが出てきた。
高度成長前の日本を懐古するというのもいいが、こんな現実もあったということだ。
人類の進歩によって貧困は根絶され、人類は等しく幸せになるという希望を持っていた時代もあったが、現在に至るも、問題は尽きない。
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