マルタの鷹 [DVD]
この映画はハンフリー・ボガートが第一に挙げられるようですが、B級マイナーマニアック好みの感性の私*1としては、ハンフリー・ボガートには余り印象が残らず、悪役男三人衆が強烈に印象に残りました。
まず、ジョエル・カイロ(ピーター・ローレ)。
初登場シーンから強烈です。
小柄で目玉が飛び出てキョロキョロ動くという挙動不審な男で、何をやらかすか分からない不気味さをまとっています。
キレると怖い小物妖怪、といった感じです。
知らなかったのですが、「ミスター・モト」シリーズで日本人探偵として主役を演じたそうです。これは見てみたい。
慇懃無礼な天皇の密偵 ミスター・モト
http://www.aga-search.com/822mr.moto.html
1930年代に全米で流行した、日本人探偵「ミスター・モト」とは
http://matome.naver.jp/odai/2136239319322051301
KingInK 「MR.MOTO’S LAST WARNING」鑑賞
http://kingink.biz/archives/432
伽羅俱利道中夢草紙
ミスター・モト Mr MOTO 日本人探偵
http://blogs.yahoo.co.jp/deadcity666/27400015.html
サム・スペードとミスター・モトがプロレスで対決すれば、サムの方が見た目強そうだけど、ミスター・モトが寝技で逆転勝ちしそうな気がします。
次に、ウィルマー・クック(エリシャ・クック・Jr)。
この方も目に特徴あります。
非常に悲しげで被害妄想感あふれた目で、その悲しそうな表情と合わせて、いじめられっ子のような印象を受けます。
どうしても大物になれない永遠の小物といった印象で、しかしキレると何をするか分からない、といった感じです。
だからサム・スペード(ハンフリー・ボガート)も最初からなめてかかっていたし、ウィルマ―の親分であるカスパー・ガットマン(シドニー・グリーンストリート)に、ウィルマ―を仲間外れにするような提案をし、ガットマンもそれを了承する、という行為も自然な成り行きのように見えます。
映画の登場キャラとしては面白いのですが、日常生活でこんな人がいたら気の毒であります。
(イライシャ・クック・ジュニア)
http://www.allcinema.net/prog/show_p.php?num_p=40639
そしてカスパー・ガットマン(シドニー・グリーンストリート)。
いかにも清濁併せ持つ人格者で大物といった感あります。
善人のようにも見えますし、裏を返すと極悪人だった、というどんでん返しもあり得そうです。
髪の毛が少ないので、日本人でもこんな人いる、といった感も。
昔、金丸信という政治家がいたのですが、その方を思い出しました。
主役級の名優かと思ってたら、ウィキペディアには「脇役専門の老舞台俳優」と書かれていました。
日本の大河ドラマでも舞台俳優が活躍していますが、舞台俳優というのは強烈な存在感を発散していますね。
最後、マルタの鷹が偽物だと分かった時、ドサクサにまぎれてカイロはガットマンにえらいぼろくそ言ってます。
でも次の瞬間には何事もなかったかのように二人一緒に退場。
さすがガットマン。根に持たない人格者のようです。
色々書いてきましたが、私自身のキャラは、サム・スペード(主役級)でもガットマン(ボスタイプ)でもなく、カイロやウィルマー(クセのある脇役)でしょうな。
『名探偵再登場』の元ネタになっているということで、見てみました。
■[映画]名探偵再登場 キメラ映画
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20140104/p1
20世紀少年少女SFクラブ・ネタバレ談話室
『名探偵登場』ネタバレ感想会
(ネタばらし注意!!)
http://sfclub.sblo.jp/article/82215647.html
wikipedia:マルタの鷹 wikipedia:マルタの鷹 (1941年の映画)
wikipedia:ピーター・ローレ
wikipedia:ハンフリー・ボガート
ブクログ http://booklog.jp/item/1/B00005HC5B
平成26年4月1日 消費税8%まであと何日? http://counting.hatelabo.jp/count/40440
平成27年10月1日 消費税10%まであと何日? http://counting.hatelabo.jp/count/72110
↑人気blogランキングにご協力お願いします。m(_ _)m
↓また、ご意見ご感想・ブックマークなど頂けましたら励みになります。
コメントやリンク付きTBもお待ちしております。m(_ _)m