【太平洋Xポイント】
ヒゲオヤジが泥棒組織のボス・地下鉄サムとして登場。
ジョンストン・マッカレーの『地下鉄サム』は個人のスリでしたが、それにちなんだ命名でしょうか。
サムの組織は意外と大きく、部下にランプ演じるマックスとハム・エッグ演じるクラックを筆頭に、他に無名のメンバーが数人います。
手塚作品では敵の悪人としてアセチレン・ランプやハム・エッグが登場することが多い。
私はこの二人は共演することはないのだと思っていましたが、この作品で共演していたんですね。二人の関係はサムの部下という点で同格のようでした。
空気爆弾というのが登場しますが、これは一体どんな仕組みなんでしょうか。空気が連鎖して爆発するということですが、本当に爆発するとどうなるのでしょうか。
それで、地下鉄サムは息子のエリックと共に空気爆弾の破壊を実行します。
最後にサムは爆発した船の破片に直撃されて死亡します。
何であえて主人公が死ぬ結末になったのでしょうか。
爆発に成功して
「バンザーイ!やった!やった!」
と喜んでハッピーエンドで終わっては駄目なのでしょうか。
どういう結末を選ぶか、そこを考察するのも作品論となるでしょう。
公式サイトによる解説
https://tezukaosamu.net/jp/manga/244.html
OLDIES 三丁目のブログ
ジョンストン・マッカレー【地下鉄サム】乾信一郎
https://diletanto.hateblo.jp/entry/2023/06/23/073540
【世界を滅ぼす男】 手塚治虫
タイトルが不思議です。「世界を滅ぼす男」とは一体誰でしょうか?
主人公の一ノ谷良一ではありません。
主人公の良一の敵でありLP爆弾で日本を爆撃しようとしているルノー中尉のことだと思います。
しかしルノーは世界を滅ぼそうとはしていません。正しく言うと「日本を滅ぼそうとしている男」ではないでしょうか。
手塚治虫がこのタイトルにしたのは、超兵器は敵だけではなくいずれは味方や自分も滅ぼすものだという意味を込めたのでしょうか。
結局、ルノー中尉は良一に撃墜されてLP爆弾を日本に落とすことはできませんでした。
しかし、爆弾はこれ一発だけなのでしょうか。他にも製造してまた別の男が日本に落としに来るのではないでしょうか。『太平洋Xポイント』の空気爆弾もそうですが、その後のことを考えると決して安心できる結末ではないように思えるのですが。
ルノー中尉は敵機を撃墜すると水仙の花を落とします。モデルはリヒトホーフェン男爵なのでしょうか。愛機アンタレスの機体を赤く塗っていたのでしょうか。アンタレスは通常の3倍のスピードで飛んでいるのか!?ヘルメットと風防メガネをかぶった顔はシャア・アズナブルに似ているような……。
また、本作品ではムッシュー・アンペア氏が丹下少佐といういい役で登場しています。
公式サイトによる解説
https://tezukaosamu.net/jp/manga/218.html
https://tezukaosamu.net/jp/war/entry/64.html
手塚治虫のすべて
「世界を滅ぼす男」
http://www.phoenix.to/54/54-28.html
20世紀少年少女SFクラブ
飛行機の歴史と物語
https://sfklubo.net/aeroplano/
●ブクログ
https://booklog.jp/item/1/4061086715
https://booklog.jp/item/1/B00JPXE59U
●読書メーター
https://bookmeter.com/books/57701
https://bookmeter.com/books/8630263
手塚治虫【地球の悪魔(地球1954)】【大洪水時代】
https://diletanto.hateblo.jp/entry/2023/10/29/204117
マンガ映画と吉川英治【フィルムは生きている】手塚治虫
https://diletanto.hateblo.jp/entry/2023/10/23/072601
手塚治虫【新選組】(ネタバレ注意!)
https://sfklubo.blog.jp/archives/21860861.html
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