堺東駅前の銀座通り商店街に「宮本むなし」なる食堂ができていた。
普通では思いつかないような屋号である。
広くて綺麗な店なのだが、どうも客の入りが少なく(同時刻、びっくりラーメンは満員)、店に入っても「いらっしゃいませ」の声がかからず、店員に元気がなく、かかっている音楽も物悲しい。数か月後にはむなしく閉店、ということにならなければいいが。
帰宅してから検索してみると、地域によっては著名な定食屋チェーンのようだ。
宮本むなし 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E6%9C%AC%E3%82%80%E3%81%AA%E3%81%97
はてなダイアリー > キーワード > 宮本むなし
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%DC%CB%DC%A4%E0%A4%CA%A4%B7
めしや 宮本むなし 公式サイト
http://www.ug-munashi.jp/index_top.html
本日私が頂いたのは「栄養バランス定食」\590。
ひじき、卵焼き、青菜、本格にがり豆腐、味噌汁にじゃこがかかったご飯。
味に関しては、舌の肥えた人はどう言うか分からないが、美味い物の味を知らず粗食に慣れた私としては、こういった栄養バランスの整った昔ながらの和食はありがたい。これぞ日本の味である。
この“宮本むなし 堺東駅前店”の近くには“やよい軒”があった。これは“めしや丼”が屋号を変更したもののようである。
http://www.yayoiken.com/
http://www.plenus.co.jp/meshiyadon/
HPのつくりが非常に似ていて、特にメニューのページは間違いそうなほど似ている。
同じグループなのだろうか。
ともかく、こういった和風定食が食べられる庶民的な店ができるのはありがたい。
めし処 いも膳
http://www.meshidokoro-imozen.com/
まいどおおきに食堂
http://www.shokudo.jp/
検索してみると、これらの店がまずいという書き込みも見られる。余程舌の肥えた方のようだ。
では、これらの店がまずいというその舌で、アメリカ牛肉丼やハンバーガーはどう判断されるか。
私は宮本むなしやいも膳やまいどおおきに食堂を選ぶ。
考えてみれば、アメリカ牛肉丼やハンバーガーやフライドチキンなど単品しか出さない店が大量に存在するのは日本人の食生活としては不自然なのである。
日本人は昔から牛丼やハンバーガーばかり食べてきたわけではない。
アメリカ牛肉丼やハンバーガーが次々に日本の食生活を侵食していき、アメリカ牛肉に依存しなければならない状況というのは、アメリカの家畜化とでもいうべきものではないだろうか。
食育だとか早寝早起き朝ごはんだとかいうのなら、まずはアメリカ牛肉丼やハンバーガーなどに依存した生活を改め、それらを食べる代わりに「栄養バランス定食」を食べることから始めるべきではないだろうか。
それこそが日本の多様性ある“美しい農業”“美しい食生活”を守る“美しい国”ではないだろうか。
(どうやら“美しい国”とは、格差化(負け組には画一化)を進めるという、多様性とは反対の方向を目指しているようで。)
“宮本むなし”、日本の侘び・寂びに通じるネーミングですな。
宮本武蔵は徳川の日本統一に最後まで抵抗して戦った人である。
アメリカのジャンクフード勢力の日本支配を押し返すにふさわしいネーミングである。
ヘルシーな和食を見直し、応援しよう!
↑人気blogランキングにご協力お願いします。
(追記)
食べログ.com > レストランのクチコミ > 大阪 > 堺・泉南 > 堺市
http://r.tabelog.com/osaka/area/A2705-A270501/
堺市ウォーカー http://www.walkerplus.com/sakai/
←参加しています。ポイント投票お願いします。
メルマガの総合学芸誌『市井のディレッタント』