朝日新聞11月21日の投書欄に、小学生の頃、スイカの絵を描く授業で黄色いスイカを描いたら、先生に
「スイカは赤いんだから赤く塗り直しなさい」
と言われ、塗り直したという投書が載っていた。
この先生は黄色いスイカを知らなかったんだろうか。昔でも黄色いスイカはあったろうに。
それにしても、塗り直させるとはひどい。
昔、品川嘉也さんの俳句の作り方の本で、
「雪→白い」
などの固定概念は取り払わなければならない、という指摘を読んだことがある。
この先生はスイカ→赤いという固定概念にとらわれている。
現在の子どもに友達の子どもを描かせたら、顔を黄緑色に塗った子がいた、ということも書かれていた。
友人の顔を黄緑色に塗るとは、これはこれで心理学的に興味深い現象である。
黄緑色の顔とは、植物や宇宙人を思わせる顔であり、何か異質なことを感じているんだろうか。
そういえば幼稚園で使っていたマジックは6色しかなく、肌色がなかったので人の顔を塗るのに苦労したことがある。
顔が赤色っぽい子は赤で塗っていた。
黄色で塗ってた子は実は色黒だった。
私は何色に塗ったのだろうか。茶色だっただろうか（私は色白でしたが）。
この投書を読んで思い出したのだが、幼稚園か小学低学年の頃、オオカミが出てくる絵を描いたことがあった。
多分『赤ずきんちゃん』の紙芝居をクラス全員で場面を分担して作成したんだろうと思われる。
私はオオカミを灰色で塗っていたんだが、ある子に
「オオカミは茶色やから茶色で塗らなあかんやろ」
と言われた。
そう言われて周りを見回すと、確かに皆茶色で塗っている。
絵本や昔話のアニメなんかではオオカミは灰色をしていたような記憶があったんだが、皆がそう描いてるんならそうなんだろう、と思って茶色で塗り直しました。
出来上がった全員のを合わせて紙芝居をすると、一人だけオオカミを灰色にしていた女の子がいました。その子も本が好きでよく読んでいた子でした。
狼の毛の色ってどんな色があるんですか？白とか茶色とかもありますか？
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1165432356
日本では野生のオオカミは絶滅したんですね。
『ドラえもん』で、山奥でオオカミの一家が生き延びているというエピソードがありました。
実物は見たことないので今検索してオオカミの画像を探すと、種類によっては見様によっては灰色とも茶色とも見える複雑な色をしている。
マジックやクレヨンで単純に表現できるもんではなく、光の当たり具合で色々と表現できる色である。
自然の神秘です。
３びきのかわいいオオカミ
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