ニューサイエンスによる『願望実現の心理学』松本順

作者:松本順
発売日: 1988/07/20
メディア: 単行本

　　帯　表紙　　帯　裏表紙

　副題は「あなたも応用できる気のニューサイエンス」。
　ニューサイエンスの視点から願望実現について考えるという興味深い内容。
　ニューサイエンスとは一時期ブームになったことありました。
　しかし最近滅多に聞くことなくなりました。現時点（2017年3月27日）ではウィキペディアにも独立した項目はありません。

万年週末占い研究青年の覚え書き
　超能力易断　内田明道師とニューサイエンス
　　http://iching.seesaa.net/article/447411280.html

コトバンク
　ニューサイエンス
　カウンターカルチャー
　ニュー・エイジ

量子論と複雑系のパラダイム　ニューサイエンス
　　http://kamakura.ryoma.co.jp/aoki/paradigm/New-Science.htm
カウンターカルチャー守る「秘密基地」気流舎
　　http://www.asahi.com/and_w/interest/SDI2015031897401.html
　　https://www.asahi.com/and_w/20150319/8773/

　wikipedia:科学哲学

　
　ニューサイエンスでは素粒子（量子力学）レベルでは人間の意識が素粒子の動きを左右することができるとされ、物理学の用語を使って人間の意識や願望実現について解説していきます。
　物理用語を使って理詰めに解説されているので、一見科学的のように思えます。
　　
　ただ、本書でも例として出てきますが、グリセリンの結晶や百番目のサルについては現在ではインチキだと判明しているようです。
　最初に言及したライアル・ワトソンはどういうつもりだったのでしょうか。

　wikipedia:ライアル・ワトソン　 wikipedia:グリセリン

　
Skeptic's Wiki　グリセリンの結晶化
　　http://sp-file.qee.jp/cgi-bin/wiki/wiki.cgi?page=%A5%B0%A5%EA%A5%BB%A5%EA%A5%F3%A4%CE%B7%EB%BE%BD%B2%BD

「グリセリンの結晶はどんなに頑張っても作る
　　https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1316430488

　wikipedia:百匹目の猿現象

Skeptic's Wiki　百匹目のサル
　　 http://sp-file.qee.jp/cgi-bin/wiki/wiki.cgi?page=%C9%B4%C9%A4%CC%DC%A4%CE%A5%B5%A5%EB

　wikipedia:量子脳理論　 wikipedia:シェルドレイクの仮説　 wikipedia:シンクロニシティ　 wikipedia:疑似科学　 wikipedia:ニューエイジ

　　
　それはともかく、本書では、高次元に入ることでシンクロニシティが起こり、能力が向上し、願望が実現すると説明されています。
　高次元に入る方法としては、丹田呼吸法や自律訓練法が重要視されていて、その点は古典的というか現在の願望実現法につながっているというか。　
　そこで私は思ったのですが、高次元に入ることで速読も可能になるのではないでしょうか。
　七田式波動速読法では“読まずに内容が分かる”とも言われていますが、そんなオカルト的なことも、ニューサイエンス的というか、ニューサイエンスで説明がつきそう。
　　
　以下、覚え書き。
　
　本書で、サンリオ設立者の荻洲照之さんと辻信太郎さんを結び付けたエピソードが紹介されていて、末広ちぐさ師匠という占い師が登場します。
　このエピソードを読むと相当の実力者のようで、TVに出たり著書も出されていたようです。
　しかし現在では検索しても出てこず、忘れられた存在となっています。

サンリオの奇跡―世界制覇を夢見る男達 (1979年)

作者:上前淳一郎
メディア: －

サンリオの奇跡―夢を追う男たち (1982年) (角川文庫)

作者:上前淳一郎
メディア: 文庫

　
　宗教心理研究所長・本山博師匠についても、著書から引用して紹介されています。

霊能力革命―「気」で人間は変わる (トクマブックス)

作者:本山博
メディア: 新書

↑プレミアムがついて高額になっています。
　カスタマーレビューで引用されているエピソードが、偶然、本書で紹介されているエピソードです。何と奇妙な偶然の一致！

　wikipedia:本山博

　
宗教心理出版　　http://www.shukyoshinri.com/

　野沢重雄さんのハイポニカ農法についても紹介されています。
　現在でもこの農法は存続しているようです。
　この農法が普及すれば食料問題も解決しそうですが、何でもっと広まらないのでしょうね。
　
野澤技研　http://www.nozawagiken.com/index.html
ホームハイポニカ　 http://www.arigat.net/kandoh.html
地球交響曲　 http://www.otrfilm.com/index.html