クリスティといえば、エルキュール・ポワロやミス・マープルが有名です。
しかし他にもシリーズがあったんですね。
本書ではポワロもの3篇のほかに、ハーリ=クィンもの2編、
パーカー=パインものが1篇収録されています。
第2巻も併せて読めば、クリスティの色々なシリーズものを楽しめるという素晴らしい企画です。
各務三郎さんの解説も的確。(早川のクリスティ文庫はあぐらをかいていずに解説に力を入れろ!)
エルキュール・ポワロのシリーズはオーソドックスなミステリーで、事件が発生してポワロが解決するというパターンだと思います。
本書では例外的に事件の発生を予想して未然に防ぐパターンの作品が収録されており、その点でもユニークな編集方針だと思います。
今回初めて読んだハーリ=クィンやパーカー=パインのシリーズはなかなか面白かった。
ハーリ・クィンはクリスティ版・世にも奇妙な物語。
演劇的な舞台設定なので、映像化やマンガ化すれば映えるのではないでしょうか。
少し検索したところ、映像化やマンガ化されたという情報は発見できません。
現代でも受けそうな要素が満載だと思うのですが。
是非とも映像化・マンガ化してほしいところです。
ハーリ・クィンのファンの皆様が運動してハーリ・クインシリーズの知名度アップ・ファン拡大運動をしてはどうでしょうか。
パーカー・パイン氏はよろず相談所を開設している私立探偵。
人生相談・日常の謎風味があっていいですね。
私は元来殺人が出てきたりドロドロした人間関係が描かれているのは苦手なのです。
本書に収録された作品では天才的な役者的才能を持った犯罪者が登場します。このキャラはなかなか魅力的だと思います。
他の作品で再登場しなかったのでしょうか。
ところで、本書に収録されたポワロ作品【すずめばちの巣】【二十四羽の黒つぐみ】について、疑問点がありました。
ネタバレブログの方にメモしておきます。
少年少女・ネタバレsalono(ネタバレ注意!)
スズメバチ&黒つぐみ エルキュール・ポワロネタバレ検討会
https://sfklubo.blog.jp/archives/12884385.html
ブクログ https://booklog.jp/item/1/4036513605
読書メーター https://bookmeter.com/books/36503
wikipedia:ハーリ・クィン
wikipedia:サタースウェイト
ミステリー・推理小説データベース
謎めいた超自然的な道化役者 ハーリ・クィン氏(Mr. Harley Quin)
https://www.aga-search.com/detective/mr_harley_quin/
wikipedia:パーカー・パイン
wikipedia:日常の謎
OLDIES 三丁目のブログ
冒険家クラブ/七つの時計 ミステリ・ベストセラーズ
https://diletanto.hateblo.jp/entry/2018/11/25/100414
オリエント急行殺人事件(ネタバレ注意!)
https://diletanto.hateblo.jp/entry/20150130/p1
クリスティー文庫に解説がほしい 文庫本と解説
https://diletanto.hateblo.jp/entry/20180111/p1
子どもとおとなのための偕成社文庫について
https://diletanto.hateblo.jp/entry/20171002/p1
少年少女・ネタバレ談話室(ネタばらし注意!)
そして誰もいなくなった ネタバレ感想
http://sfclub.sblo.jp/article/182094959.html
『アクロイド殺害事件』ネタバレ感想
http://sfclub.sblo.jp/article/180108622.html
クリスティ『うぐいす荘事件』ネタバレ感想
http://sfclub.sblo.jp/article/180117344.html
【アンケート実施中です!ご協力お願いします!】
アガサ・クリスティの“ハーリ・クィン”シリーズを知っていますか?
https://blog.with2.net/vote/v/?id=201532
アガサ・クリスティの“パーカー・パイン”シリーズを知っていますか?
https://blog.with2.net/vote/v/?id=201533
↑人気blogランキングにご協力お願いします。m(_ _)m
↓また、ご意見ご感想・ブックマークなど頂けましたら励みになります。
コメントやはてなスターもお待ちしております。m(_ _)m