OLDIES 三丁目のブログ

森羅万象・魑魅魍魎を楽しみ・考える不定期連載ウェブログです。本日ものんびり開店休業中。

大河ドラマ【毛利元就】第34回 闇に舞う般若



【今回のあらすじ】

 山口の大内家にお伺いに行った元就一行!しかしそこには暗殺を狙う野田次郎(的場浩司)と井上元兼片岡鶴太郎)が待ち構えていました!
 果たして元就は無事帰還することができるのでしょうか!
 そして大内家内部では不穏な動きが始まっていたのでした!
 一方、山陰の尼子晴久高嶋政宏)は京都との結び付きを強める外交戦略を実行していたのでした!ここに来てようやく尼子一族に団結心が芽生えたのであります!毛利家最後の強敵は尼子家となりそうです!
 そして元就毒殺未遂事件が発生!元就はついに決断するのでした!!


(以下、個人的覚え書きメモ。ネタバレ注意!)


  
    

 元就(中村橋之助)一行は、隆元(上川隆也)と寿(大塚寧々)の縁組み及び元春(松重豊)の吉川家相続のお伺いに大内家を訪れた。
 何と大内義隆風間トオル)は寿を養子としていた。毛利家と大内家が縁続きとなるのである。
「私には父上が二人できました。いえ、三人!」


 しかし、めでたいのはそこまで。
 その夜の会食の席で義隆公は合戦より文化の方に親しみたいと空想的で現実離れしたことを言い出す。
 さらに、義隆の正妻・貞子(佐藤恵利)が乱入して乱暴狼藉を働き微妙な雰囲気になりつつあった席を完璧にぶち壊して強制終了させます。
 大内家の内情が滅茶苦茶で先行きの不安を感じさせるのでした。



  
「人の心を持てばこそ斬らざるを得んものやもしれん」
 陶隆房陣内孝則)も井上元兼片岡鶴太郎)も義隆のバカ殿ぶりにうんざりしている描写がありました。
 しかし、毛利家の反応は描かれていませんでした。毛利家の方々はどう思っていたのでしょうか?


 一方の尼子晴久高嶋政宏)は京都の将軍家に貢物を贈り、その返礼として常光(石山律雄)がやって来る。
 将軍義輝は尼子家を頼りにしているという。
 足利義輝と言えば『麒麟がくる』で向井理が演じていました。
麒麟がくる』では尼子家は登場しませんでしたが、こんな関係性があったのですね。


  
   
     
「何と言うても京都は京都!」
と外交戦略を語る晴久。
 さらに、どうした風の吹き回しか、
「今までは肩に力が入り過ぎておったようじゃ」
と今までの唯我独尊な態度を反省。皆に協力を求める。
 河副久信(上杉祥三)も感服つかまつります。この河副、前回晴久が取り立てた三人の若者の筆頭でした。他の二人はどうしたのですか?
 みつ(岩崎ひろみ)も愁眉を開く。
 チームワークに難のあった尼子家に変化が?
 ここに来て大内家と尼子家の跡継ぎの差が大きく開きました。
 やはり毛利家の最後の敵は尼子晴久となりそうです。


 一方、海外貿易に目を向けた隆景(恵俊彰)は
「もはや京都は取るに足らずじゃ」
と。「心に海を持ちなされ」とはいい言葉。
 しかし大内家は海外と貿易していながらその利点を生かしきれなかったんですね。
 宝の持ち腐れ状態になってはいけない。
 やはり心に海を持たないといけません。


 廊下ですれ違った際、陶隆房陣内孝則)の不穏な気を感じた元春(松重豊)は成り行きで真剣勝負を行うことに。
 これで死者が出たら外交問題になるところでした。


 野田次郎(的場浩司)が元就襲撃を決行!しかし元就は護身術の達人だった!さんざん抵抗や反撃を試みてから「次郎、わしを斬れ」と。
 本当に斬られたいのなら黙って斬られていればいいのに、さんざん抵抗や反撃してから「わしを斬れ」という。こういうしぶといところが元就がラストマンスタンディングとなることができた理由なのでしょう。
 次郎が斬るのをやめた理由も今一つよく分かりません。本人が現場で実感しないと分からない境地なんでしょう。


  
 その夜、陶隆房陣内孝則)は元就を訪れ、大内家への不満を述べる。
「陶殿、困った時はこの元春を思い出して下され。真の弟のように何なりと手助けいたしまする」
と元春は隆房と義兄弟の契りを結ぶ。
 義隆は長男隆元の義父となるはずなのですが、元就も仕方ないと思ったのでしょうか。義理より現実を選ぶところが元就が最後までしぶとく勝ち進めた理由なんでしょう。
 ということで毛利家と陶家との間に新しい同盟関係が生まれたようですが、それが何でこじれて厳島の合戦に行き着いたのか。今後も注視していきます。
 そしてこの場に何で隆景(恵俊彰)が同席していないのでしょうか。口が軽そうだから人払いされたのでしょうか。


「元就は殺すには惜しい。あのような女々しい武将はきっといい殿様になる」
と理由を述べた次郎。
「あのような女々しい武将は」の次に「きっといい殿様になる」が来るのは次郎の独特の思考法ではないでしょうか。
 前提条件の次に来る結論が人それぞれなのが人間社会の複雑なところであり面白いところです。


 次郎が当てにならないと思った井上元兼片岡鶴太郎)は自らが手を下して元就の毒殺を実行。
 しかし小三太(奈佐健臣)が救助。
 しかし自分の家ならともかく、他家である大内家で毒殺を試みるとは一体どんなプロセスとトリックなんでしょうか。現実的に考えると実行が難しそうだし、秘密を守るのはもっと難しそう。ここは深く追及しないところか。


  
 平然として見舞いに訪れる井上。私なら怖くてとてもこんな怖いことはできません。こんなことを平然とできるようでなければ井上元兼が務まりません。
「斬りとうなくとも斬らねばならぬ時が来た。陶殿のお心、次郎の心、わしにはよう分かる。家を守るため、形は鬼なれど心は人じゃ」

 今回、義隆公が皆を失笑・失望させた能面の説明のセリフが意外にもフィーチャーされた形になりました。お笑いでは「天丼」というテクニックのようです。
(天丼とは、一度大笑いしたネタを忘れた頃に踏まえるテクニック)
 深刻なドラマでも応用が利くテクニックですね。

お笑い芸人の話術をベースにした【お笑い会話力】
  https://diletanto.hateblo.jp/entry/20141230/p1


  [wikipedia:毛利元就 (NHK大河ドラマ)]
  [wikipedia:毛利元就]

  36毛利元就97 過去ログ
 
  14風と雲と虹と76
  43新選組!04
  51平清盛12
  55真田丸16
  59麒麟がくる20
  61鎌倉殿の13人22

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