【今回のあらすじ】
前回、元就毒殺に失敗した井上元兼ですが、執念深く元就暗殺をあきらめていません!
今回、元就VS井上の争いについに決着がつくのでしょうか!?
一方、大内家でも不穏な空気が持ち上がるのでした!!
そして長年毛利氏に仕えた志道広良(中村梅雀)は、ある決心を元就に告げるのでありました!!
(以下、個人的覚え書きメモ。ネタバレ注意!)
「元就暗殺はやめましょう」
「逃げましょう」
と側近は進めますが井上元兼(片岡鶴太郎)は元就(中村橋之助)暗殺をあきらめない。
「ウルトラ一族を執拗に追いつづけた、あのバルタン星人のようであります!」
渡辺勝(榎木孝明)の息子・渡辺通(勝村政信)は父の仇と元就を狙っていましたが、元就の身代わりとなって死ぬことで名を残すことを選びました。ここが通と元兼の違いです。
NHK大河毛利元就 第27回 逃げ道なし
https://diletanto.hateblo.jp/entry/2020/01/20/195822
元就の息子達や志道広良(中村梅雀)は井上元兼(片岡鶴太郎)の成敗を主張しますが、元就は取り合わない。
「全ては機が熟してからじゃ」
何か考えがある様子。
キリシタンが西国の雄・大内義隆(風間トオル)に面会を求めてきた!キリシタンに関心を示す義隆。
これはいい機会でした。ここでキリシタンの技術を本格的に取り入れていれば、大内家を強くすることができたのです。
内藤興盛(小野寺昭)は陶隆房(陣内孝則)の計画に反対する。
「二人は若いゆえ、白か黒かしか考えぬ。
その真ん中の鼠色というものがあることを忘れてはならぬ。
世の中というもの、往々にして鼠色が最もうまくおだやかな結果を出してくれるものじゃ」
さすが人生経験を積んだベテラン、いいこと言いますね。
私も若い頃は陶隆房や野田次郎(的場浩司)の意見に賛成していたと思うのですが、
今となっては内藤殿の意見に賛成です。私も年を取ったのですね。
鉄砲が届いた。次はこれで元就を狙う様子。果たして元就の命運は……?
元就は志道広良(中村梅雀)に井上一族を見せしめに皆殺しにして安芸の結束を高め、強くする計画を述べる。
確かにトップの元就から見ればそれはいい計画です。
しかし、罪もないのに見せしめに殺される井上一族にしたら濡れ衣でしょう。
悪い者が罰せられるのは仕方ないことですが、巻き添えに無実の人まで罰してしまうのはヘイトです。
人間は個人として見るべきで、一まとめにしてしまうとヘイトになってしまいます。
本ドラマは戦国時代の合戦物語ですが、その理屈を現代の民主主義の時代に持ち込むとおかしなことになります。
とはいえ、現代の民主主義も危ういもので、21世紀になった今でも前時代的な軍国主義と綱引きをしている状況です。
民主主義は市民一人一人が高い意識を持って守っていかないと簡単に崩れてしまいます。
選挙もよく考えて投票しないと、カルト宗教の組織票でカルト政治家が当選してしまうのです。
志道広良(中村梅雀)は引退を表明。代わりに二人の新人を紹介する。
福原貞俊(石濱朗)と平佐就有(佐藤B作)。
福原貞俊は福原広俊(笹野高史)のじいの息子さんか?
しかし二人とも新人という割には見た目貫禄あります。演じている役者さんもベテランだし。
ついに元春(松重豊)が吉川家に赴く。
毛利家に追いやられた形の前当主・吉川興経(京本政樹)は敵意丸出しの嫌味な態度。
その態度に藤野(加賀まりこ)が嫌味で反撃。
返す刀で元春に随行してきた平佐就有(佐藤B作)まで批判。
しかし平佐就有も就任直後にこんなことになって大変です。戦国時代もそうですが、今の世も油断も隙もありません。
部下が止めるのも聞かずに井上元兼(片岡鶴太郎)が出発!
部下は止めてるやんか。皆殺しとは気の毒。バカ殿の部下は辛いのです。
そして元就暗殺は失敗!天は元就に味方したのです。
元就は井上一族見せしめを命令!!
「元就!名を残す者と残せぬ者との間にいかばかりの差があるというのじゃ!
ありはせぬ!運があるかないかそれだけじゃ!
運などという理不尽なこと、わしは許せぬ!
わしは悔い改めて腹など斬らん!
新しいやり方で切腹いたすわ!」
このシチュエーションになったなら井上なら元就を銃殺しかねないと思ったのですが、潔く自害しました。
まあこれはドラマですから。現実ならばこんなに綺麗にはいかないでしょうね。
しかし井上は元就と自分との差を運だけのように言っていましたが、視聴者として見れば、やはり大きく違うと思います。
確かに現実世界の成功者は運に恵まれてはいますが、それだけではないと思います。
井上元兼も桂広澄(草刈正雄)や渡辺勝(榎木孝明)といった優れた同僚を陥れて今まで生き残ってきたのです。
それだけでもすごいことで、ここで満足して元就に従っていれば良かったのです。身の程を知るということも大切です。
こんなことを考えるようになった私も年を取ったのでしょうか。
「元就がかように残忍だとは思わなんだ」
「見事じゃ。今の世の中、誰も信じられぬ。おのれの道はおのれで切り開くしかない。
ことごとく討たねば元就は生きていけぬとふんだのじゃ」
尼子晴久(高嶋政宏)はこう言ってます。これは一握りのトップの思考法でしょう。
しかし尼子国久(清水綋治)を始め、私自身も今の世に生きる大部分の人も、上の立場の者に連座して見せしめに皆殺しされかねない立場の者がほとんどでしょう。
しかしなぜか自分が上の立場の者だと考えてしまう人が多過ぎるような気がします。謎の経営者思考・謎の司令官思考です。
例えば、戦争が始まっても自分は安全な立場で命令する人間だと思って軍国主義に賛成したり。
マイナンバー騒動でも、なぜか自分はマイナンバーカードの被害とは関係ないと思い込んでる人が大部分のようです。
これにより毛利は、それまでの寄り合い的な体質を一掃し、元就を実質的な最高権力者とする支配体制を確立して戦国大名への道を歩み始めました。(ナレーター:平野啓子)
そして志道広良(中村梅雀)が勇退。
これで初期からの登場人物が全て入れ替わったことになります。
思えば人間の一生もそんなものですね。
志道広良といえば、第15話の策略です。
この時志道殿がいなければ、毛利家は尼子から当主を迎え入れていたはずで、元就の世は来なかったのです。
しかし戦国の世にあって勤めをやり終えて勇退するとは、幸せな人生です。
そして『平清盛』では平家貞として再び家老職を務めるのでした。
NHK大河毛利元就 第15回 涙のうっちゃり
https://diletanto.hateblo.jp/entry/20130928/p1
毛利家が平家に再結集!『平清盛』第12話で考えるビジネス戦争
http://sakai.areablog.jp/blog/1000026345/p10617711c.html
[wikipedia:毛利元就 (NHK大河ドラマ)]
[wikipedia:毛利元就]
36毛利元就97 過去ログ
14風と雲と虹と76
43新選組!04
51平清盛12
55真田丸16
59麒麟がくる20
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