【今回のあらすじ】
毛利軍は厳島の陶軍を攻撃するため、下準備を着々と進行させていたのです!
大嵐で合戦が中断し、陶軍は翌朝未明の攻撃を予定するのであります!
ところがその眠りは、あり得ないと思われていた毛利軍の奇襲によって破られたのでした!!
(以下、個人的覚え書きメモ。ネタバレ注意!)
前回ラスト、
「嵐こそが人生の好機じゃ!
出陣じゃー!」
(ナレーション)毛利元就59歳。嵐の中の決断でした。(ナレーター:平野啓子)
……といういい所で終わりました。ここで一気に出陣なら盛り上がるところですが、さすがに家臣達も野田次郎(的場浩司)も危険すぎると猛反対。
「人間には三つの坂がある。登り坂と下り坂、そしていま一つは「まさか」という坂じゃ。
このまさかの時の人の動きが人を登り坂に押し上げるか、下り坂に突き落とすかを握っておるのじゃ。
今、陶にとっても、この毛利にとっても、そのまさかの時じゃ。
まさか攻めては来ぬだろうと思う陶と、まさかを突くこの毛利。
みなみなの心配はもっともじゃ。なれどな、何も始めから船が沈むと決めてかかることはないのじゃ。先々起こるやも知れぬ不幸ばかりを考えておっては、そのことの方が不幸じゃ。
この嵐なれば、陶もおそらく油断しておろう。
われらはそこを突くのじゃ」
陶軍の猛攻撃と嵐のため、宮の城は落城寸前であった。
弘中隆兼(佐川満男)は毛利軍の動きが心配と言うが、陶晴賢(陣内孝則)は何かあれば桂元澄(鶴見辰吾)からの連絡があるはずだ、と言う。そして明朝嵐が明ければ宮の城を総攻撃だと決定。
陶晴賢は毛利を倒して安芸をまとめれば上洛するつもりだ、と宣言。
陶晴賢と上洛については、過去も色々ありました。
第23話では上洛を主張して父・陶興房(夏八木勲)と激論しました。
しかし24話では己と義隆(風間トオル)の限界を思い知り、上洛の主張を引っ込めています。
今回は謀反人の汚名を注ぐために焦って上洛を主張しています。
しかしその前に尼子を倒すことが先なのでは?
毛利元就 第23回 尼子襲来
https://diletanto.hateblo.jp/entry/20150408/p1
毛利元就 第24回 決戦郡山城
https://diletanto.hateblo.jp/entry/20180114/p1
元就は船の照明を消して岸辺に沢山の松明をたけ、そうすれば大軍が押し寄せたように見える、などと色々細かい作戦を与えます。
ここに至るも陶晴賢は対岸の明かりを見て騙されていたのであった。
一方、留守を守る毛利の姫どのはいつも通りじゃった。
しかし藤野(加賀まりこ)は見た目一気に老けたように思えます。
第35話と比べると見た目かなり老けています。しかし心の中ではまだまだ意気軒高なようで、最後にもう一仕事するつもりだと意味深なことを言っています。
「出陣じゃあ~」
(ナレーション)毛利が陶の支配から抜け出し 瀬戸内の完全制覇を目指す一大決戦の火ぶたが切られたのです(ナレーター:平野啓子)
元就から参戦せず引き返しても良いと言われていた野田次郎も参戦し、陶軍と戦う。
「わしは陶殿に弓は引けん!」
桂元澄(鶴見辰吾)は一応陶晴賢(陣内孝則)への義理立てのため、兵を動かさないことにする。
陶晴賢が一人で海岸に逃げて来た時、待ち構えていたのは野田次郎だった。二人は壮絶な斬り合いの末、相打ちとなる。
「この先は更なる戦の世になるは必定!生き残れ、元就!」と言った後辞世の句を披露する晴賢。
平佐就有(佐藤B作)と井上春忠(生瀬勝久)が助っ人として宮の城に来ていたようだ。
今回、鮮やかな勝利の厳島決戦でした。あえて嵐の中危険を冒して船を出すというのが決め手でした。
しかしこれは結果的にうまくいったのですが、下手したら失敗していたかもしれません。
嵐が明けたら毛利と村上水軍が壊滅していて
「愚かな毛利軍じゃ!わしらは戦わずして勝ったのじゃ!」
と陶軍が大喜びしていたイフの世界もあり得たのです。
毛利の優れたリーダーシップや村上水軍や小早川水軍の確かな技術があってこそうまくいった戦略だったのです。
だから我々は毛利元就の厳島奇襲を気取ってむやみやたらと無茶なことをしてはいけません。
それにしても村上水軍は若い世代のリーダー二人を亡くして大損害でした。
戦前はキャスティング・ボートを握る有利な立場に立っていて、元就からは厳島に兵を運ぶだけで良いと言われていたのに、なぜかニューリーダー二人が戦死するという散々な結果になりました。村上虎吉(藤原喜明)も唖然として言葉がないのではないでしょうか。
ところでこの間、内藤興盛(小野寺昭)殿はどうしているのでしょうか。毛利隆元(上川隆也)の嫁・寿(大塚寧々)の実父だからして、毛利の親族ということになります。とはいえ、先代からの陶晴賢(陣内孝則)の盟友でもあります。この戦いはどう見ていたのでしょうか。やはり白とも黒ともつかない鼠色の立場から客観的に達観して眺めていたのでしょうか。
大河ドラマ【毛利元就】第38回 における内藤興盛の評論
「ねずみ色じゃ。毒にも薬にもならぬ」
https://diletanto.hateblo.jp/entry/2023/10/08/192935
思えば2013年1月10日、『毛利元就』第1話の感想をアップロードしたのでした。
全話視聴を目標としたのですがなかなか進まず、休み休みでもはや2023年の大晦日です。
何と41話まで見るのに10年以上かかったわけです。計算すると1年に4話から5話くらいしか見ていないということになります。全く私ものろまというかしぶといというか粘着質というか。(もちろん、その間、 14風と雲と虹と76 55真田丸16 を見ての中断を含んでいるわけですが。)
年が明けたら『光る君へ』も始まります。こちらの方も見るつもりですがこれはブログ記事にはせずTwitterで他の方の感想を勉強するという形で見ていくつもりです。
ということで来年は残る『毛利元就』を月1回のペースで見ることを目標にゆっくりと確実に見ていくつもりです(残り9話だから年末には終わりそうだ)。
[wikipedia:毛利元就 (NHK大河ドラマ)]
[wikipedia:毛利元就]
36毛利元就97 過去ログ
14風と雲と虹と76
43新選組!04
51平清盛12
55真田丸16
59麒麟がくる20
61鎌倉殿の13人22
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