OLDIES 三丁目のブログ

森羅万象・魑魅魍魎を楽しみ・考える不定期連載ウェブログです。本日ものんびり開店休業中。

《ブログ》melma!blogの終了について今更ながら

 メルマガ配信スタンドのRanStaが2006年2月23日よりmelma!に統合されるようです。
 私は各メルマガ配信スタンドの違いについて興味があり、このブログでも【情報発信】カテゴリで色々と書いてきました。
 ランスタについても発足が明らかになった時点から注目し、自分でもランスタからメルマガを発行してきて、ブログでも記事を書いてきました。
  
■[情報発信]《メルマガ》Macky! が『RanSta』に!melma!との関係は!?
  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20050517/p1
■[情報発信]《メルマガ》速報!『RanSta』誕生の日 第一印象
  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20050705
■[情報発信]《メルマガ》『RanSta』で発行審査に通りました
  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20050712
 
 melma!についてはmelma!blogとの連携に注目し、肩入れしてmelma!blogもレンタルし、結構色々書いてきました。
 
■[情報発信]《メルマガ》メールマガジン配信スタンド比較“melma!”編
  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20050517/p2
■[情報発信]《メルマガ》メルマガが紹介されるポイント
  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20050601
■[情報発信]《メルマガ》メールマガジン配信スタンド比較“melma!”編パート2
  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20050626
■[情報発信]《メルマガ》melma!、リニューアルを予定!
  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20050713
■[情報発信]《ウェブログアメブロmelma!blog
  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20050726
■[情報発信]《ウェブログ》メルマ!ブログ改善の要望〜やはりコメント・TBが切実
  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20050804
 
 そして今回、RanStaがmelma!に吸収される形で合併します。
 私は元来判官びいきで、大きなところより小さな方、シェアが大きい方より小さい方を応援したくなるところがあって、だからメルマガ配信スタンドも業界圧倒的ナンバーワンのまぐまぐさんよりもmelma!以下小さなスタンドに肩入れしてきました。
 しかしサイバーエージェント社の一連のメルマガ・ブログ再編を見るにつけ、現在まぐまぐさんの公式誌の新着メルマガ紹介に紹介されても以前のようにあまり部数が増えない状況の中、やはりまぐまぐさん以外の中小規模スタンドは苦しいのではないか、と思わざるを得なくなってきました。
  
 そんなわけで、melma!とRanStaの統合について見ていきます。
 
 まず、私がブログを休んでいて、メルマガ業界のウォッチングを休んでいる間に大きな出来事が起こっていたので、そのことについて触れておきます。
 melma!blogのサービス停止についてです。
 melma!blogについては私は、メルマガとブログを結びつけるサービスとして、非常に高く評価していました。
 私のメルマガ『無理なくゆっくりと安価に5か国語に入門しよう会』
  http://nazede.gozaru.jp/gogaku.html
でもmelma!blogをバックナンバー倉庫として活用することにし、melma!とmelma!blogを使ったメルマガ+ブログの使い心地をレポートしていくつもりでした。
 市井の人の情報発信媒体がメルマガからブログに移っている今、ブログを使いながらメルマガも活用できるというmelma!のシステムは、業界最大手のまぐまぐさんをはるかに上回るツールだったと思います。
 ところが、melma!blogはほとんどバージョンアップせずに野ざらし状態のまま、あえなく撤退。サイバーエージェント社とすれば、melma!blogは見るのも嫌なお荷物だったのでしょうか。膨大な貴重な過去ログはサービス停止後草々に消去されるという、悲惨な最期を遂げました。
 このmelma!blogに関して、非常に共感できる記述を見つけました。
 
絵文録ことのは
メルマガとブログの融合に失敗した「melma! blog」追悼
  http://kotonoha.main.jp/2005/11/13melma.html

 melma!blogは、メルマガを送信するとき、それをブログにも投稿するという選択が可能だった。もしこの連携がさらに充実されるのであれば、melma!blogはメルマガ界で「まぐまぐ」に対抗しうるメリットを手に入れたことだろう。
 melma!blogはてなダイアリーをもとに作られていたのも、ポイントが高かった。それは「はてな記法」が使えるからである。他のブログであれば、文章の装飾にはHTMLタグを入れる必要がある。かといってメルマガ本文にタグを入れるのはかっこわるいわけで、そうなると一度送信して、あとから編集し直すという手間がかかってしまう。
 ところが、はてな記法は、行頭に「*」を入れれば見出し、その直後に[カテゴリー]を記入することもできる。また、>>と<<で挟まれた部分は引用、URLが書かれていればそのままURLリンクに変換、というようになっている。これは、メルマガで見たとしても気にならない程度の記号だ(慣れればその記号の意味にもすぐなじめる)。だから、同一のテキストデータから、タグで整形されたブログ記事と、ベタテキストのメルマガを同時に出力できるわけである。

 しかし、melma!では、どうやらメルマガとブログを連携させて運用するという発想がなかったようだ。melma!本体のほうにはブログと別にバックナンバー表示機能が残っているし、一方でmelma!blogはてなダイアリー旧版のままで、メルマガサービス向けのチューンナップがなされるでもなく、放置されてしまっていた。そして、ついにブログが消えることとなったわけである。

 そして筆者は「あったらいいな」と思うメルマガとブログの連携サービスについて、幾つかの条件を挙げている。実に共感できる意見である。

 おおよそこういった機能がそろっていれば、一度の手間でブログとメルマガが更新でき、しかも必要な手を加えることができるのである。そういう意味で、melma!blogはかなり理想に近いサービスだったわけだが、これが消えてしまう(あるいは成功しなかった)のは、日本のインターネットの歴史の上においても大きな損失となるように思う。

 最後に、melma!blogはサービス停止とともに全データを消去するという。これは困る。せめて作者自身が「放置」を選べるようにしてほしい。新規記事作成は不可でもいいから、過去記事だけは残しておいてもらいたい。
 ネット上でデータを消去するということは、そこへのリンクがすべて無意味になるということである。多くの人が作成して蓄積した有益なデータ(や無益なデータ)にアクセスできなくするということである。
(中略)
 そういうわけで、今回のmelma!blogの終了は、何重もの意味で残念なことだと思う。

 全く同感です。
 実は私も、転載くらい最後の一日で簡単にできる、と高をくくっていたのが災いし、melma!blogからはてなダイアリーへの転載が間に合わず、幾つかの記事を失ってしまいました。
 
 メルマガとブログの連携の方法については、私は発行を重ねるうちに、ブログを草稿用とし、ブログでまずイメージを目で見て確認し、校正・推敲を重ねて何度か更新し、満足できた時点でメルマガとして配信するようになりました。
 メルマガだと一度配信すれば訂正・編集ができないが、ブログだと何度も編集可能だからです。
 この方法だと、別にはてなやシーサーブログとまぐまぐという組み合わせでもいいわけです。
 ただ、melma!blogの場合、一つのidで、同じ管理画面からメルマガ配信メニューにもブログ管理メニューにも行けるというのが利点でした。
 それでも、melma!blogはブログとしての性能はあまり高くなく、特にコメント・TBの通知システムがないというのは致命的でした。
 メルマガとブログの連携という着眼は素晴らしいものだったのです。
 ところがなぜかサイバーエージェント社の方針が途中からメルマガとは別個のアメブロを売り出すという風に変わってしまったのでしょうか。
 melma!blogは見捨てられ、野ざらし状態になってフェードアウトする運命となりました。
 残念なことです。
 
 さて、いよいよ本題のRanStaとmelma!の統合について述べたいと思いますが、思わぬ長さになったので項を改めることにします。
  




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