OLDIES 三丁目のブログ

森羅万象・魑魅魍魎を楽しみ・考える不定期連載ウェブログです。本日ものんびり開店休業中。

月は笑うばかり

NHK短歌の5月15日の
題「働く」
ゲスト:今井聖
  
 短歌番組なのにゲストが俳人というのは時々あるようだ。
 今井さんの師匠の加藤楸邨も時々短歌を作歌されていたようで、一首紹介されていた。
 575777で7語多いと思っていたら、選者の坂井修一さんが
 
「仏足石歌体」という、古い形の歌です
 
とフォローされていた。
“古い形”という言葉に弱い私は敏感に反応してしまう。
 
 俳人加藤楸邨が作歌した「仏足石歌」、非常にレアな紹介ではないだろうか。
  
  
 本日の題「働く」は9首選ぶのに苦労するほど、いい作品が寄せられた、と坂井さん。
 その中で、太陽が「おれほど働け」と月に言っても月は笑ってるだけ、という歌が面白かった。
  
「俺ぐらい働いてみろと太陽が月を責めたが月は笑った」
   
 今井「スケール・視点が大きい」
 坂井「笑ってるだけ、というのがいい」
  
 最後に局アナウンサー濱中博久
「周囲にそんなことを言ってる人がいるのでしょうか」
とコメントされた。
  
 なるほど、私は宇宙的でダイナミックな構図の面白さばかり見ていたが、確かに人の関係を宇宙になぞらえたとも読める。
 例えば母の日が済んだばかりだが、太陽を父、月を内助の功の母となぞらえることもできる。
 濱中さんのコメントで初めて気付いた。
 濱中さんは時々、選者やゲストが触れない方向からの視点で鋭くフォローされるのであなどれない。
 
仏足石歌
  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%8F%E8%B6%B3%E7%9F%B3%E6%AD%8C
万葉集遊楽
万葉集その二百六十二(弥彦山:やひこさん)
  http://manyuraku.exblog.jp/13135881/
大中遺跡付近
  http://www.asahi-net.or.jp/~pu7t-kmr/onoe/onoe4.htm
「通常の短歌を詠み、そこへ更にもう1句。まるで言い残すことがないよう、一言添えるかの如く5句目と対句になる7音をリフレインさせる、というものです」 
  http://www.nunato.com/nara1-01.htm
  
■[名作文学]体育会系女流作家に圧倒された
  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20110505/p1
  
NHK短歌NHK俳句 http://www.nhk.or.jp/tankahaiku/
  
はてなハイク NHK短歌
  http://h.hatena.ne.jp/keyword/NHK%E7%9F%AD%E6%AD%8C
  

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