必要最小限の速読トレーニング　脳を活性化する速読メソッド

　
　本書では速読の訓練法については、必要最小限のトレーニングしか書かれていません。
　ジョイント式速読法の訓練法がデフォルトとなっている私としては少し物足りないのですが、あまり色々とやっててもぶっちゃけ無駄なので必要最小限のものだけ継続してやるのも一法か。……と、長年訓練した割には結局マスターできなかった経験から言ってます。
　本書は速読ができればこんないいことがある、人々も分かり合えて平和になる……と能書き部分に力を入れていて、いわば速読の夢を語っている本。
　著者は本好きで高校時代に速読の通信講座を受けたけどマスターできなかったそうだ。社会人になってから友人に誘われて通った速読教室で才能を開花し今では速読インストラクターに。
　一方私は中学二年の時にニュースで速読を知ってそれから出版されるほとんどの速読本を買って独習し色々な速読教室に通い通信講座を受講しPCソフトを購入し金と努力にいとまはつけなかった割には結局マスターできなかった。
　一方はインストラクターになって他人様からお金を頂く立場となり、一方はいつまでもマスターできずに他人様が開設した速読教室にお布施を貢ぐ立場に甘んじている。
　一体何が運命を分けたのか。私はそんなに低能だったのか。真剣に頑張り過ぎるのがいけないのか！？
　
　私もかなりの流派の速読教室をかじってきましたが、著者の脳開コンサルタント協会とは今までほとんど接点がなかった。
　しかしなぜか事務所の近くに住んでいたことある。
　私は一時期、堺市の北のはずれの方に住んでいました。南海本線の駅の方に行く坂道のふもとにあるシャッター店舗の一つに新入所者があり、何が入るのかと思えば速読の事務所だった。これは運命かもしれないと思って問い合わせると、ここは事務所だけで速読講座はやらないということだった。もしあの事務所で速読講座が開かれていれば私も通って速読をマスターできていたのかもしれない。