宮崎の浜で海賊の頭達をあつめた藤原純友(緒形拳)は巧みな演説と人心掌握術で海賊達と心を通わせる。
将門が受動的に人から好かれるタイプなのに対し、純友は能動的に人から好かれるタイプに描かれています。
前回盗賊を討伐した将門(加藤剛)は藤原忠平(仲谷昇)、大中臣康継(村上不二夫)、藤原子高(入川保則)らに褒められる。
興世王(米倉斉加年)が訪ねてきて一目見ただけで帰っていく。
貴子(吉永小百合)の家で、坂東を取るか京を取るかの選択を強いられる。
確かに将門も将来設計を良く考えておくべきだった。
はっきりしない将門に悲しんだ貴子は寝室に駆け込む。
貴子を選ぶと明言した将門だがその後の進展はなし。
貴子は半分嬉しく半分がっかり。
意外と積極的だった女とやっぱり奥手だった男のなかなか進展しない結婚騒動です。
このまま続けば喜劇的展開だったのですが、事態は意外な方向に。
貞盛(山口崇)が大変なことを知らせに来た。
将門が討った盗賊は高貴な身分の子弟だったというのである。
ウィキペディアには役名と配役の名前まで掲載されていました。
恒明王(小林英樹)・藤原良資(西山直樹)・源祐(芳賀喜信)
最後のみなもとのたすくは源護(西村晃)の息子・源扶(峰岸徹)と同姓同名なんですね。
彼らは資産家の子弟でありながら財物を得るために盗賊を働いていたという。
仕事ではなく趣味で武芸を磨き、趣味で盗賊をしていたんですね。
好きでやる趣味の方が身を入れるようで、意外と上達するものです。
武芸に至っては将門を苦しめるほどの腕前でした。
この努力をもっといいことに使うべきだった。
なお、上のシーンで乳母(奈良岡朋子)は『麒麟がくる』で話題になった立膝ですね。
翌朝、空気が一変。将門は白眼視されることになる。
口が達者な藤原子高(入川保則)は屁理屈で将門をやり込める。
とかく日本では行動する出る杭は打たれるものです。
今後は不言実行だけではだめです。口も達者になることにも力を入れていかねばなりません。
意外と貞盛(山口崇)は将門の肩を持ち続けます。
いつもは憎らしいけどこれには感心しました。
こういう時に友人はありがたいものですね。
貞盛は事態打開のために土地を献上せよとアドバイスするが、生真面目な将門は断ります。
「土地なんか献上できん」
と言うとがっかりする二人。
あまりに杓子定規だと評価を下げることもあるのです。
金の切れ目が縁の切れ目。世の中を渡っていくのは厳しい。
(貴子姫も立膝ですね。)
この隙間に入り込む余地を発見した貞盛。
乱れた社会で清く正しく生きていくのは難しいと実感した今回のエピソード。
世を渡るのも恋愛も難しいもんですね。
まあ私は両方とも駄目ですが。
できれば社会に出る前にこういったドラマを見て勉強しておきたかった。
ところで今回、三宅清忠(近藤洋介)が登場しなかった。
清忠がいたなら将門にどう向き合ったのでしょうか。
しかし、盗賊の正体が身分の高い者だと判明した時の手の平返しが露骨。
いくら身分が高くても悪いことは悪い!そういう正義は通らないのでしょうか。
身分が高いと盗賊を働いても許される、というのは政治の乱れです。
やはり当時は政治が乱れていたんだな、その点現在の日本は法治国家で大丈夫だ!現在の日本に生まれてきて良かった……?
と思ったら、首相や首相の仲間だと税金を私物化したり公文書を改竄したり三権分立を蹂躙したり収賄したり強姦したりしても許される……?
そういえば藤原子高のように屁理屈をこねて政権を正当化したりする連中もいますね。
そういった風潮に異を唱えると将門のようにバッシングされますね。
そう考えると現在の日本もこの当時から全然変わっていないんですね。
雑記帳
大河ドラマ『風と雲と虹と』第13回「酷い季節」
https://sicambre.at.webry.info/200911/article_10.html
戦国放題 こたつ城
「将門雑記(風と雲と虹と)」2(08~13)
http://kotatu.jp/hyo/sakuhin/masakadozakki/08-13.htm
風と雲と虹と 過去ログ
麒麟がくる 過去ログ
毛利元就 過去ログ
新選組! 過去ログ
平清盛 過去ログ
wikipedia:風と雲と虹と
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ツタヤ
NHK大河ドラマ『平将門』『藤原純友』
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