風と雲と虹と　第32回裁きの春 - OLDIES 三丁目のブログ

　藤原純友（緒形拳）逮捕に向かう藤原子高（入川保則）・大中臣康継（村上不二夫）ら。
　しかしここで物語は少し前に戻る。
　前回将門（加藤剛）がすれ違った紀淑人（細川俊之）は、藤原忠平（仲谷昇）に呼び出されていたのだった。
　紀淑人は伊予守に任命され、応じる。
　伊予守というと、やはり平維久（森塚敏）は解任されたんですね。藤原正経（寺田農）はどうなんでしょうか。
　しかし政治が乱れているとはいえ、紀淑人のような有能な人材がいて適材適所で任命される。これはすごいことです。
　忖度ヒラメ野郎ばかりの現在の日本にこのような人材はいるのでしょうか。
　#赤木さんを忘れない
　 #赤木さんの再調査を求めます
　
　

　藤原子高達が踏み込むと、けら婆（吉行和子）がいた。
　もしもの時のためにこんな尼さんコスプレ服、準備していたんですか？
　

　子高達があきらめて引きあげる時、末尾に変装した純友がいた！
『ルパン三世』でもこんなトリックなかったですか？
　しかしこの変装を大中臣康継に見られたら見破られていたはずですね。危なかったですね。

　
　侘田真樹（藤巻潤）が貴子（吉永小百合）の引き取り願いに来る。
　貞盛（山口崇）への忠誠を表した行為らしいですが、意味がないように思います。
　まず貞盛に事情を報告して指示を仰ぐべきだと思います。
　それに貞盛に忠誠を誓うなら、良兼・良正連合軍が合戦の準備をしている時に孤立無援で反戦を主張していた時に行動してほしかった。
　和平を主張する反抗する弟の繁盛（佐々木剛）の味方をするのではなく、貞盛の意をくんで繁盛を説得して頂きたかった。

　小野道風（小池朝雄）を訪ねる。
　道風先生は、朝廷は将門を恐れて厳しい判決を出すのをためらっていると論評。
　道風先生は猫好きで猫を沢山飼っています。
　時代劇で猫が出てくるのは珍しくないですか？
　

　興世王（米倉斉加年）が判決が決まったと知らせに来る。
　反乱の意図がないので許す、ということらしい。
　こんな怪しげなオッサンの言うこと、信じていいのですか？
「小次郎は、興世王という人物を好きになれない。
　だが、向こうは勝手に小次郎の友人になりたがっている」（語り　加瀬次男）
　

　ついに判決が下される。興世王の言った通りになった。
　この判決、賄賂の効果はどれほどあったのでしょうか。
　源護（西村晃）側は賄賂を頻繁に持って行っていたようですが。
　将門側もある程度賄賂を持って行ったのでしょうか。
　賄賂の量が判決を左右しないというのは公平でいいのですが、逆に言えば、もらい得ということもあり得るのでしょうか。
　

　敗訴の知らせを受け取った源扶（峰岸徹）は、勝ちに油断している将門陣営を奇襲してやっつけてしまおうと提案。
　勝てば後はどうとでもなる、と。
　そういえば戦後日本で最低最悪の長期独裁政権の得意技は「選挙で勝てばどうとでもなる」でした。
　

　雨上がりの朝、将門の子が誕生。
　思えば第１話で将門が誕生したのも雷雨の後の朝でした。
　