OLDIES 三丁目のブログ

森羅万象・魑魅魍魎を楽しみ・考える不定期連載ウェブログです。本日ものんびり開店休業中。

“雑談力”上級編・【コメント力】

 コメント力―「できる人」はここがちがう (ちくま文庫) コメント力―「できる人」はここがちがう (ちくま文庫) 

 斎藤孝さんは「雑談力」という本も書かれていますが、「コメント力」は、「雑談力」より難しい上級編のようです。
 なぜなら、「雑談力」にはオチは必要ない、ということでしたが、「コメント力」にはもっと上のレベルを求められているからです。
     
「TPOに応じて的確なコメントを言えるかどうかが、会社や仲間うちでも高い評価を得るかどうかの分かれ目となる。
 つまり「コメント力」のあるなしが、その人物の魅力や評価となるわけである。」
「今は面白いことが言えないと、友達も増えないのではないだろうか。」
「40歳、50歳にもなって、気が利いたコメントのひとつも言えないとなると、会社の中では苦しい。リタイヤしたあとの人生も味気ないだろう。」
「漠然と答えていたのでは、評価されない。今は的確なコメントによって事態を改善していくことが求められているのだ。」
   
と散々な言い様ですね。

 本書では、著名人が残した名言・名コメントをクイズ形式で紹介しながら、コメントのコツについて解説されています。
 料理のコメントの方法も、檀一雄や『美味しんぼ』の文例を挙げて詳しく解説されています。
 私なんかもよくラーメン屋なんかについてブログで書いています。
 グルメレポートはネットで人気のジャンルですね。食べログなどのサイトもあります。
 そんなレポートを書く時、檀一雄池波正太郎内田百間の文体を参考にすれば……?さぞや格調の高いレポートが書けるかな?ちょっと場違いのような気も。でも一人くらいそんな人がいれば差別化プロデュースできそうです。
   
 あと、『天才バカボン』や『スヌーピー』を例にあげて、自分なりの決め台詞を作るという自己プロデュースについても述べられています。
   
スヌーピー』『枕草子』の紹介が面白く、読みたくなってきました。
 物語の紹介もコメント力ですねえ。
 中学や高校の国語の授業で色々な文学作品や古典を習いましたが、名作の紹介もコメント力次第です。斎藤先生の説明が上手いので、おススメされている本やマンガは読みたくなってしまいます。

 wikipedia:魁!!クロマティ高校
   ↑現代若者流会話術のサンプルだそうです。
  
 私もよく、読んだ本や観た映画なんかについて、ブログで感想文を書いています。
 最近は書評ブログと銘打つブログもたくさんあります。
 書評といいながら長々と引用したり内容を紹介したりして御苦労様と言いたいブログも多いのですが。
 書評の定義も書き方も人それぞれで決まった形式も無いようですが

 ニッポンの書評 (光文社新書)【ニッポンの書評 豊崎由美
■[日々の冒険]今後軽々しく“書評”を書けなくなる本
  https://diletanto.hateblo.jp/entry/20110820/p1


私は“書評”と銘打つ自信がないので、「感想文」と言っています。
 それが無駄に長くなっては更新も大変です。
「コメント」ということで短く適切に書くようにしたら、更新も楽だし、読む方(もしいれば)も楽になるのでは、と思ったり。
 よし、今後は読後「コメント」ブログでいこう!
(そんな簡単にはいかないよ。そもそも本項も長くなってるし)
  
「コメント力」の訓練が「雑談力」と比べてやりやすい点として、雑談は相手がいないと練習できませんが、コメントは一人でも練習できるということです。
 当意即妙に答えるのは能力というより習慣で、コメントを常に考える習慣をつけるのが重要ということです。
 前もって幾つか考えておき、状況に応じてベストのものを選べればいい、と。
 ツイッターなんかでニュースについて紹介する時なんかはコメント力を磨く絶好の機会ですね。ただリンクを紹介するだけでなく、気の利いたコメントを加える練習をしていきたいものです。
  
 本書では、斎藤先生が大学で行っているコメント力を鍛える授業について紹介されています。
 しかも英語でやっているようです!
 我々一般の日本凡人は、コメント力+英語力を徹底的に鍛えられた斎藤ゼミ出身のエリートに伍していかねばならないのです。
 斎藤メソッドを徹底研究だ!
    
 さて、「雑談力」が基礎で、「コメント力」が上級編で、さらにその応用編が「恋愛力」だそうです。
     
「ところで今回、コメント力という獲物を追いかけていったら、「恋愛力はコメント力である」という認識に達してしまった。これについては別の機会にご紹介したい。」
 よーし、このまま斎藤力に着いて行くぞーっ!

 恋愛力―「モテる人」はここがちがう 恋愛力―「モテる人」はここがちがう (ちくま文庫)


 コメント力 コメント力―「できる人」はここがちがう (ちくま文庫)
  ↑文庫版と表紙が同じだと紛らわしい。何で同じなんだ?経費節減策か!?
  
 コメントする力 「コメント力」を鍛える (生活人新書) とっさのひと言で心に刺さるコメント術 (PHP新書) 大勢のなかでも存在感が出る ひな壇芸人のトーク術


  wikipedia:齋藤孝 (教育学者)


ブクログ
  http://booklog.jp/item/1/4480816380
  http://booklog.jp/item/1/4480423427


現代日本有数の人材養成機関・齋藤ゼミのコミュニケーション教育”
  https://diletanto.hateblo.jp/entry/20170425/p1
“雑談力上級編 会話力”
  https://diletanto.hateblo.jp/entry/20141112/p1
““雑談力”上級編・【コメント力】”
  https://diletanto.hateblo.jp/entry/20140124/p1
■[自己啓発]「雑談力検定」公式本!?雑談力が上がる話し方
  https://diletanto.hateblo.jp/entry/20131014/p1
■[日々の冒険]喫茶店で2時間もたない男とはつきあうな!
  https://diletanto.hateblo.jp/entry/20130610/p1
■[自己啓発]喫茶店で10分持ちそうもない 一生かけて学んでいかねばならない
  https://diletanto.hateblo.jp/entry/20170118/p1
■[自己啓発]会話に強くなる: ~話す力・聞く力を育てる33のメソッド~
  https://diletanto.hateblo.jp/entry/20140820/p1    
         
      
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