エリクソン催眠の使い手よ、わしに催眠がかけられるか？！試してみよ！！

　　DVD>ミルトン・エリクソンの催眠誘導―1964ライイブ・デモンストレーション (<DVD+テキスト>)

　研究家のために制作された教育用ビデオ。
　エリクソン催眠については高い評価を聞いているので、期待して見ました。
　エリクソンが被験者をトランスに導く過程が二人分収録されています。
　また、その過程をエリクソン財団所長ジェフリー・K・ゼイク博士が解説されています。
　催眠術というと、私も市販の催眠テープやCDを色々と購入しました。
　古典的催眠では、被験者をリラックスさせて暗示を入れていきます。
　術者が被験者に一方的に語りかけて眠りに近い状態にするのです。
　ところが本ビデオのエリクソン方式では、会話しながらトランスに導いています。
　しかし見ているだけでは本当にトランスに入ったのかどうか分かりません。
　手が動かなくなったとしても本人がそう思い込んでいるだけで、これが本当に治療に結び付く現象なのかどうかよく分かりません。
　まあ実際に自分が体験してみないと実感できない催眠です。
　そしてこの催眠法は、術者との信頼関係が必要だと思いました。
　エリクソンが被験者の手や足首を持ったり、握手したりして、これも催眠の方法らしい。
　術者に反発心を持っていたり抵抗の意志が強いとかかるのかどうか。
　だから被験者が術者を信頼してトランス状態に入りたいという気持ちを持っていないと無理ではないでしょうか。
　
　私も一時催眠に凝って、電話帳を調べて催眠療法を渡り歩いたことあります。
　それらはエリクソン方式ではなく古典的催眠でしたが、あまり効いた実感はありませんでした。
　催眠術にかかりたくてもかかれなかった私としては、名高いエリクソン式にかかるのかどうか試してみたい気がします。
　本書はビデオの音声が付録小冊子で書き起こされていて、それは教育効果があっていいと思うのですが、残念ながらミスプリントが多い。ちゃんと校正したのでしょうか。教育用としてこれはどうか。
　それはともかく、エリクソン催眠についてはもっと知りたいと思います。
　
　　　　
　
　wikipedia:ミルトン・エリクソン