日本の戦国時代における中国地方の“三国志”を描いたＮＨＫ大河ドラマ『毛利元就』。今年のNHK大河ドラマは『毛利元就』だ！
↑大内・尼子に挟まれた安芸の群雄割拠状態。二大国の草刈り場となりかねない危機であります。
初回から色々な立場の色々な思惑ある人物が登場。こういった多彩な人々の人間関係が面白い。
女の争いあり、毛利家と他家との関係あり。
特に毛利家家臣団が集まるシーンでは、一座をまとめ切れない弘元、自己主張が激しい桂と井上、一生懸命まとめようと努力する舅殿の福原広俊（笹野高史）、毅然とした態度で我が道を行く渡辺勝（榎木孝明）らが登場。
これらの人物がどう発言し、どう動くか、これが楽しみなシーンなのであります。
あと、志道広良（中村梅雀）が京都に居るはずなので、ここに志道広良が帰ってくるとパワーバランスにどう変化が出るか、もっと楽しみなわけです。
↑「だが尼子は本当に来たやもしれぬ」
勘の鋭い男・渡辺勝（榎木孝明）。しかし渋いツーショットです。
後に『真田丸』でこのツーショットを再び見ることができます。
真田丸 第1回 船出 覚え書き
https://diletanto.hateblo.jp/entry/2021/08/07/171805
↑元就の実母・祥の方（竹下景子）は元就の子役時代（岩渕幸弘）に亡くなりました。そのため、森田剛や中村橋之助との共演はありませんでした。
（以下、個人的覚え書きメモ。ネタ晴らし注意！）
尼子襲来の恐れありとの報に毛利家居城に集まる家臣達。
桂広澄（草刈正雄）と井上元兼（片岡鶴太郎）の勢力争い。
前世は日野富子の兄と北条高時だから家臣に収まりきらないのである。
松寿丸（岩渕幸弘）の放った矢を受け止め、折ってみせた尼子経久（緒形拳）。
これは後の三本の矢と対をなすシーンか！？
「戦国の掟を破り子どもの命を助けたことが、やがて二人の運命を大きく変えることになるのです」
（ナレーター：平野啓子）
家臣達の不和に翻弄される毛利家当主・毛利弘元（西郷輝彦）。
側室の杉の方（松坂慶子）にぼやく。
「わしが皆に気をつこうておることなど誰も分かってはおらんのじゃ」
橋之助元就がぼやきくことが多い、と言われたが、実父もぼやいていた！
毛利家のシーンが終わると、尼子家・大内家のシーンが続く。
尼子経久（緒形拳）・亀井秀綱（河原さぶ）・桂広澄の面談場面は緊張した空気が張りつめている。
一方、大内家のシーンは絢爛豪華。尼子家の夜のシーンと比べて一気に明るくなる。
大内義興（細川俊之）・陶興房（夏八木勲）・井上元兼の面談場面も一種独特。元兼が用件を言わないうちに義興や興房は驚かすような一言を言って次々に退場。
大内家と幕府の板挟みで一大事となる毛利家。
弘元の前で壮絶な角の突つき合いを行う正室の祥の方（竹下景子）と杉の方（松坂慶子）。これは弘元も大変だ。
祥の方の献策を入れて、弘元（西郷輝彦）が隠居して毛利家を二つに分けることに。
確かに妙案とも思えるが、実際にはどうなんだろう。毛利家内の勢力争いが激しくなって余計に弱体化しないのだろうか。
宍戸元源（石田太郎）、襲来！獣の毛皮を着て強そうな武将だ。
得てしてこういった衣装の人物は敵役に描かれることが多い（しかも小物）。
長い槍で突き合う合戦シーンも描かれた。あまり機動的でない戦い方だが、この時代はこんな合戦していたのだろうか。
そしてこのドサクサに紛れて、弘元が隠居して２つに分かれたはずの毛利家もいつの間にか元のさやに戻っているし。
祥の方が亡くなり、今度は相合の方（松原千明）と角突き合わせる杉の方。井上元兼や福原広俊（笹野高史）を味方に引き入れて工作を始める。
こういったシーン、女性脚本家ならでは。
なお、相合の方の子は元就（松寿丸）の異母弟・月夜丸（伊勢裕樹）、後の相合元綱（西島秀俊）。この月夜くん、表情にひょうきんなところがあってセリフもとぼけた味わいがあってなかなか良かった。
wikipedia:ガマ
因幡の白ウサギ伝説に出てくる蒲の穂。
松寿丸と祥の方の思い出のアイテムであり、祥の方が亡くなる場面でも登場します。
しかし変わった形していますね。
自然界には不思議なことがまだまだ沢山あるようです。
そんなわけで、今後に期待できる第一回でした。
[wikipedia:毛利元就 (NHK大河ドラマ)]
[wikipedia:毛利元就]
夜盗虫の朝寝坊
■[録画鑑賞][『毛利元就』]#01「妻たちの言い分」
http://d.hatena.ne.jp/yotomusi/20050928/p4
Mariner-S Blog
■[『毛利元就』]第１回 「妻たちの言い分」
http://d.hatena.ne.jp/Mariner-S/20050927/p1#20050927f3
36毛利元就97 過去ログ
14風と雲と虹と76
43新選組!04
51平清盛12
55真田丸16
59麒麟がくる20
61鎌倉殿の13人22
【追記】画像追加と少しばかりの加筆修正を行いました。（2023年3月8日）
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